九十九篝は、◯◯した
執筆した後「……なにこれ?」
因みにですが、タグ追加しました♪
⚠️下ネタ注意
あと、運営さん、ごめんなさい。許してください。次からちゃんとしますっ!
はろぉ~えぶりわんっ♪
さてはて、俺は何故こんな状況になっている?
目の前は暗く、何か柔らかいものが顔全体に感じているのだが……。しかもめちゃいい匂い。このままこの感触を感じたいと思って抱き締めるのだが、めちゃ肌スベスベだな、おい。
……うん、わかってる。
え、なにごと?
「篝?」
恥ずかしそうな声が上から聞こえる。
その声は、ギャルだな。
……え?
え?
訳ワカメな俺は反応せずに固まってしまうのだが、ギャルは何を思ったのか俺の頭を抱き締め……られてるのか?何分、見えていないのでね。
恐る恐る、俺は顔を見上げてみるとギャルはニマニマとした顔で見ていたのだ。
なんだ、これ。
なんで、ギャルお前全裸なの?
「おはよ」
「……ぉぅ」
え、なになに、なにこれなんか恥ずかしいんですケド。しかもよく見てみれば俺も半裸じゃん。
嘘でしょ?上着は脱ぎ捨てられてるし……上は何か襲われた感丸出しなんだけどな、これ。なにこれ、マジで誰これやったのさ。ベルトも外されチャック全開だぜ?しかもズボンの周りがめちゃめちゃ湿ってる……というか、濡れてね?オネショとか絶対違うやつじゃん、え?は?
「ギャル」
「ん?」
「寝ている間、何かしたか」
「……ふっ」
目をそらすな、目を。
まあ、検討は大体着く。
簡潔に述べると、寝ている俺に『にゃんにゃん』していた訳か。くそ、起きろよ俺。何睡◯してんだよ、マジかよお前。
……いや、絶対参加している奴もう一人いるわ。
「ふへへへ……」
俺の股間に抱きついて眠る、まさしくビッチが!
しかもお前の顔、超ベットベトじゃねーか!きたねぇ、マジで!あーぁー……たけぇんだぞ、この服。仕方がない、今度クリーニングに出すか。服は何時かは汚れるもの。汚れるのは仕方がない。むしろ汚れるのが当然だ。高い安い関係無く、だ。
「で、何故貴様等三人がここにいる?」
「だって、鍵持ってるし」
……oh.そうだった。
ギャルに鍵渡しっぱだわ。
「なぜ来たのだ」
「……お弁当」
直接言いに来たのか、引くわって。
にしても反応がおかしい。引いているならこんな裸で抱き合ってる訳無いし、ビッチに関してはこんなことしないだろう。そして何時まで俺は抱き締められているんでしょうか?
幸せなんですけど?
ギャルの胸に顔を埋め、股間はビッチに抱き締められてる。正直、朝の生理現象と相まって俺のエクスカリバーがやべーんですケドも。
只でさえ、昨日半日素人の顔黒ギャルとヤりまくった後だぜ?確かに満足できなかったとは言え、全然元気なんですけども!!!
あふんっ……や、やべぇんっ。
ビッチ、それ以上股間に顔を埋めるな、スリスリさせんなバカ!絶対起きてるだろ、まさしく淫乱だな!ビッチだけに!もう、何言ってるかわからんっ!!!
「アンタ、昨日何処行ってたの?」
「関係ないだろう」
「関係、ないっか……」
残念そうに呟くギャルは……両手で、俺の尻を揉み始めた。いや、何でだよ!いやいやいや、普通逆じゃね?逆じゃないですか?しかも厭らしい手付きで……お前、何かおっさんみたいだぞギャル!
「ほんと、アンタのお尻は触り心地ち良いわね……それに───」
「ふぎゅっ!」
ギャルめ、俺の耳を甘噛みしてきやがった!俺の狐耳、何時も手入れしてるから、止めてくんないかね!?いきなりそんなことしてくるから変な声が出ちゃうじゃないか!
「んー……う?」
あ゛、ビッチ起きやがった。
今完全にギャルに襲われてる感になってる所を見られたと思いきや……ビッチ、何舌舐めずりしてやがる。なに肉食獣の様な、獲物を見つけた目をしてるんですかねぇ……?
「朝◯ちッスか?生理現象ッスから仕方がないッスよね♪このおねーさんが鎮めてやるッスよ♪」
やめいやめい。
事実生理現象だけども、もう10時ですことよ!?学園は……て、もう休み決定じゃん。特に試験とかないからいいけどな!
「はは~ん♪ここ(尻尾)もびんびんじゃないッスか~」
「うぎゅっ!?」
次は尻尾かよ!
尻尾の付け根を厭らしく片手でシェイクすんじゃねえーよビッチ!獣人って、耳とか尻尾とか敏感だからもう少し優しくしろって、ねぇ!
「あ、尻尾は優しく揉み解す様に」
「アドバイスサンキューッス、奈瑞菜っち!」
「ふぁ!?」
何故に奈瑞菜もいるんだよ~!!!
アイェェエ、なんでなんで!?!?
「ルナ様、耳は尖っている方のほうがよろしいかと」
「そうなの?」
「因みに私はそこが性感体ですので」
「アンタの情報は要らないわよ」
「……しゅん」
何仲良さげに会話してるんですかね、ギャルとビッチ!!!奈瑞菜も奈瑞菜で何やんてんだよ!?!?
「きさ───」
「御安心を篝様。私はあくまで使用人。中に入ることはありません───どちらかと言うと篝様が中に入れるんですけどね、先輩方に」
何真顔で下ネタをぶっこんで来るかねぇ!?
てか、お前そんなキャラだった?そんなキャラだっけ、ねぇ!?
そして奈瑞菜の横に18×の雑誌を読んでいる狼女!何真剣に熟読してんだよ!ふむふむ、とかなるほど、とか何学んでんの?そしてお前、片手に持ってるのって……。
ヴゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛───♪
誰かモザイク入れろぉお!!!
マジかよ、大人の玩具かよ!
誰だよ、それ持ってきた奴!
「ぶい」
奈瑞菜、お前かァァァあ!!!
何キメ顔でピースしてんだよ。全然キマってないわ。むしろそれでよくキメ顔出来るなおい。そして狼女、スイッチ切り替えて振動力が強くなった大人の玩具にイチイチ反応するなよ。
「キサマ等、何を───」
「どおッスかねぇ、攻められるの。前までは何時もかがりんに攻め続けられたんで、趣向を変えてみたッスよ♪」
「アンタ、女みたいな声を出しちゃって……♪」
「……たまには逆の立場になってみるべき。だから奈瑞菜に協力してもらった」
「どうですか、篝様」
どうもこうもねぇよ。
どちらかって言うと最高だよ、コンチキュショー!!!
「只で済むと───」
「お気に召しませんでしたか。でしたらこれを使うしかありませんね」
そう言って奈瑞菜は鞄から筒状の何かを取り出した。しかも何やら透明な液体が入ったプラスチックの容器も添えて。いや、わかるんだよ一目見たらな。何でTE◯GAとローション!お気に召すとかどうこうじゃねーから!
「これでもない……?もしや、コレ、なのですかっ」
そう言って次に取り出したのは、そう長い奴。一言で言うと基本的に女性が使う大人の玩具だ。さっきから何で大人の玩具なんだよ……。いや、状況的におかしくは、ない?え、ぁ、どっちだっけ?
「……それ、篝にどう使うの?」
「時雨様。実はコレを篝様の◯◯◯に××しまして、ここにあるボタンのスイッチを押せば男でも△△△ー出来るのです。あ、事前に◯◯◯に☆☆☆☆☆で◇◇してくださいね?」
「……なるほど、わかった」
何がわかっただ、ばっきゃろー!!!
てか、俺の後ろの貞操の危機じゃん。え、それだけは嫌。そしてギャルもビッチも何興味深そうに奈瑞菜の話を聞いてんだよ。最初険悪な雰囲気だったじゃん、何でなんでよ!?
あ、これが◯◯◯◯◯の逆襲的なアレか!
何故に!?
「でも、それは……」
「かがりん凄い嫌な顔してるッス」
「…………冗談」
「おふざけが過ぎました……残念です」
随分と心底残念そうだな、奈瑞菜。
お前、キャラ変わりすぎな、マジで。
「一応こんな時の為にこの制服を持ってきたのですが……」
心底残念そうな表情で、鞄から出したのは学園の制服。しかも女子用の。は、なに?え、はぇ?てかその鞄ロクなもの入ってねぇよな?
「何に使うのよ、それ」
「ルナ様、想像してみてください。この制服を篝様が着れば……」
「……反則ね、それ(かわいすぎ)」
「でしょう?」
女装しろと、この俺に?
いや、自分で言うのも何だが似合うだろう。だって数多のプレイヤーがヒロインと間違えた九十九篝だぜ?俺自身が九十九篝じゃなかったら見てみたかったが……本人になると、何か嫌だ。
「かがりんの女装ッスか……売れるッスね」
「……篝。お願い」
「メイクセット用意してます」
……何この絶対やるよな雰囲気。
奈瑞菜、お前この中に混ぜたらヤバい奴だったか。予想外だわ。今までお前がやってきたこと今の状況が意味合い分から過ぎて何かよくわからんくなったぞ。
「何時も恥ずかしいことさせてるんだから、さ?」
……ギャルよ。どちらかと言うとお前達自ら進んでやって来てるんだぞ、俺何も言ってないからな?させてるんじゃなくて、してきてるんだから。
けど、何だよこの期待の眼差しは。
───はぁ。
断るものいいが……ぶっちゃけ、九十九篝の女装姿って見たことがないんだよな。うん……何か興味を抱いている自分がいる。俺、恐ろしい子っ。
「……よかろう。その代わり、貴様等退け」
「「は~ぃ♪」」
「……♪」
「では、篝様」
何で皆の前で着替えなければならないか、とはもうどうでもよい雰囲気であった。初めての女装にスカート。そして奈瑞菜によってメイクが施されていく。そして出来上がり後に、奈瑞菜から手渡された手鏡を見て───俺は、言葉を失った。
え、誰々この子、めちゃ抱きたいんだけど?
ナチュラルなメイクだけど、それも髪型に服装だけでこんなに変わるのか。
……ふぅん、俺かわいいじゃん。
美少女よりも美少女らしい。その一言とに尽きるな。
「「「……」」」
うん、言葉失ってるなギャル達よ。
流石の九十九篝の女装の威力は強すぎたか。ふふん♪
……何言ってんだ俺。
はぁ、と俺は己の状況の恥ずかしさに着替えてしまおうとベッドから立ち上がるのだが、その前に太股に誰かの手が撫でる様に触れてきたのだ。痴漢かよ、いや痴女か。
「何するバカ共」
「太腿、すべすべね」
「……♪」
「男だったら襲ってるっす……」
「流石ですね篝様」
奈瑞菜はパチパチと拍手しているが、ギャル・狼女・ビッチ。お前達犯罪者みたいなことしてるからな?だが、彼女等の言う通り九十九篝は見た目や身体も一部を覗き全て女の子みたいだ。けれどもやはり骨格とかは男なので100%女、とは言えない。
「……で、何故来たギャル共」
漸く話の本題だ。
何で本題までにあんな流れがあるんだよ、めんどくせぇ。
「昨日、お弁当作ってくれたじゃない。そのお礼を言いたくて」
「お礼?」
「……凄く、美味しかったわアンタの手作りお弁当。すごく……う、嬉しかったわ」
「ちょ~、美味しかったっす!」
「……ありがとう」
…………は?
いや……え、やっぱり、引いてなかった……?
で、でも!だって、前世で幼馴染みに引くって……。
それに、クラスの皆に……男だからお弁当なんて、とか。お弁当はお母さんとか女がするもんだって……それ、で……。周りからバカにされて……それでも、俺は……俺は……。
「篝様」
「なん、だ……」
「誰だって、自分の為に作ってくれたものは嬉しいんですよ」
「そう、なの、か……」
奈瑞菜は初めて俺に向けて安心させる様な微笑みをする。その表情は、かつて俺の妻として寄り添ってくれたあの時の皇奈瑞菜と重なっていた。
多分、今の俺は……呆けた顔になっているんだろう。予想外のギャル達の反応にどんな顔をすればいいかわからなかった。……いや、心の何処かで引かれるだろうと思いつつ、喜んでほしい、と思っていたのかもしれない。
じゃなきゃ……こんなにも、心が嬉しく感じないだろう。
「あ、アンタ泣いて───」
「泣いてない、欠伸を我慢しただけだ」
「本当っすか~?」
「……また、作って」
本当に……単なる身体の関係だけなのに、うれしいこと言ってくれるじゃないか。
何処かではわかっていた。
俺は……馬鹿だな。引かれようとしつつも、本当は一緒に居て欲しいと願っているんだ。やっぱり、俺は……。
「……よかろう。今度作ってやる」
「ほんと!」
「やったっス!」
「……♪」
もう少し、もう少しだけだ。
何時かは別れの時は来る。
その時まで、少しは彼女達とこんな生活を過ごそうか……。
しかし、この時俺は気づいていなかった。
この瞬間、俺が知らぬ未知なる存在を目覚めさせようとする者達が存在し、動いていたことに。その未知なる存在はどんなシナリオでも名前しか登場しない。
俺が知るストーリーとは違う、新たな展開が待ち受けることを知るのは少し先の話であった───。
感想・評価ありがとうございます。
次回をお楽しみに