九十九篝は用意する
FGOのメンテが終わらないと聞いて───。
本当は明日明後日投稿予定でしたが、投稿します。
本日この話を執筆していて一言。
『なんだ、これは』
夜空が開ける朝日の空が世界に広がる頃。
何処か高い山の頂上から絶景の日の出を見られることだろう。
大体時間は6:00位……多分。
現在俺は料理を作り終えていた。
皆は朝食だと思うだろう?
残念、昼食の用意もしていました♪
因みに弁当3つだ。
勿論これはギャル・狼女・ビッチのものである。
何故って?
理由は、かつて前世の俺が日頃お世話になっている幼馴染みに力作のお弁当を渡した後、その放課後に幼馴染みから『重い』・『引く』という御言葉を貰ったのだ。……頑張ったのにね。
しかし、俺は思った。
このまま彼女等三人とこういう関係を続けていけば後々面倒なことになるのでは?と。ならば彼女達に嫌われる等して俺から去ってもらえればいいと、ね。
自分勝手ではあるが、これは彼女等の為でもある。
俺なんかよりもいい男なんて五万といるのだから。
只でさえ、俺の評判は多分頗る悪いので彼女等に被害が被る可能性だってある。前々から分かっていたが、一度嵌まってしまえば中々抜け出せないのが今の状況である。
だからこそ、幼馴染み御墨付きの俺力作の御弁当だ。
彼女等とハッスルした後、このアイデアが今更思い付いて一睡もせずに作り上げたのだ。気付けば5:00を回っていたのでもうこのまま彼女達の朝食も、とね?
全く寝不足でも身体がダルいとか無いけど……むしろ絶好調なのは何故かは置いておいて、これも良いハンデだ。
殺し合いなんて、何時起こるかわからない。もしかすると殺し合いが終わった後にまた新たな刺客が、という可能性がある。だからこそ、何時でも、どんな状態でも全力全霊で出せる様にしなくてはならない。人は本来の八割しか力を出せない、とは言うがそんなのは俺からすれば当たり前。そんな八割でも全力全霊で出す努力をしなければならない。
……これで彼女等3人とは終わりだ。と、いうことでシャルロットと戦った後は風俗街に行くか、久々に。
金も溜まりあるからかな♪
「ん~~~っ」
おや、後ろから誰かに抱き着かれた。声的にギャルか?全裸の状態で抱き着くのは、男として嬉しいかもだけれども一言言わせてください。
「ベトベトした身体で抱き着くな、戯者」
「アンタがしたんでしょ、ベトベトに。にしてもよくやるわね。只でさえ私、腰痛いのに」
そうブークサ言うギャルはベトベトな頬っぺで俺の顔を犬の様に擦り付けるんだけど、やめてね?ヤった後、シャワー浴びたのに……くそぉぅっ!
「えぇぃっ!身体を密着させるな、シャワー浴びてこいっ!」
「腰ガクガクだから、倒れちゃうわ~」
「ならばそこで大人しくしておけっ!」
「シャワー浴びたいしー」
じゃぁ、どうすりゃいいんだよ、こんちきしょーっ!
「ねぇ、篝。一緒にシャワー浴びよ?」
「なにを───」
「だって、今終わったでしょ?そのお礼も含めて、ね」
何上目遣いで見てくるんだよ、可愛いだろ馬鹿野郎。
確かにベトベトなのは俺の責任だけどさ。
だって、仕方がないじゃん?
ハッスルしたんだし。
『腰いたーぃっ』と連呼するギャルは更にベトベトな身体で抱き着いてくる。……ぁ、ベトベト肌についた。
あ゛ぁぁ───もぅっ!
「……はぁ、わかった。ならさっさと済ませるぞ」
「!あ、あら、御姫様だっこ?嬉しいじゃない」
だって、腰痛い痛い言うからだ。
しかも背中越しからでもわかる足がプルプル震える振動が何となく申し訳ない、というのもある。
そう言えばシャワー室というか、夜中に風呂を沸かしていたから入浴も出来るか。まだ二時間くらいしか経ってないし。
元々ギャルは全裸なのだが、俺は白のTシャツにGパン。その上からエプロンも着けている。しかし何というか……幾らさっきヤった相手だからと言ってそのギャルの目の前で服を脱ぐのはなぁ……。
「……」
「なんだ、ギャル」
ちょこんと腰が抜けている状態のギャルは俺の裸体をジ~っと眺めてくる。目線が気になるからやめて、恥ずかしいから。
「……ほっそいわね」
「なにが」
「ウエストよ、ウエスト!私と同じ位の身長な癖して、何で私よりも細いのよ。体重何キロ?」
「46」
「……は?」
何絶望した顔をしているギャルよ。
因みに前世の俺とそう変わらないぞ。
え……何。何俺の横腹をちょんちょん指でつつくのさ。
「……私よりも、軽いじゃない」
「そうなのか?」
「うぅ……女みたいな身体付きして、もぅ!」
どうやら御立腹のギャル。
なんだなんだ、なんなんだ?
意味不明だが、このまま裸で脱衣場に居続けると風邪を引いてしまうので、全て服を脱ぎきった俺はギャルを抱っこして浴室に入る。抱っこされてる時もぷーっと頬を膨らませながら俺を見上げていた。少し睨んでいる様に見えるのだが……なぜに?
ギャルに風呂椅子に座らせて、さぁどうするかと思っていると彼女はタオルを差し出して目で何かを訴えていた。
「なんだ?」
「身体、洗って」
「……は?」
「身体動かすと腰に響くのよ。だから、篝が私の身体を洗って」
頑なにそう言うギャルに仕方がなく俺は彼女の身体を洗うことにする。何というか……彼女の身体はほぼ毎日触れているので今更緊張とかは全くない。正直後ろから彼女の身体正面を洗うのはやりにくいと思ったが、その時はギャルが俺の手を握って動かしていた。
「んっ」
欲求不満なのか要らん部分を俺に揉ませようとするのはやめれ。
興奮する。
「……ありがと」
そう言うと彼女を湯船に浸からせて、次は俺が身体を洗う。にしても1日、というか半日もせずに二度も風呂に入るとは思わなかった。でも、俺風呂とか温泉とか好きだからねぇ……今度夏休み中は旅行へ行く……いや、それは学園の行事の一環で夏と冬に旅行があるわ。確か強制参加だった気がする……嫌だねぇ、バックレるか。
身体も洗って、ギャルと向かい合う様にして湯船に入るのだが俺のお風呂の浴槽は足が十分伸ばせる程広いので窮屈ではない筈。しかし、ギャルは俺に向けて両手を伸ばす。まるで子供が親に対して抱っこを要求しているのを連想してしまう。
「……ん!」
「?」
「手、引っ張ってよ」
珍しく甘えるな、今日のギャルは。
何時もはサバサバした感じいい加減なものではあるけど、こんなギャルは珍しい。言う通りに手を引っ張るとギャルは俺の元に正面から抱き着いてくる。そして抱き着いて、俺の胸に彼女の小ぶりの胸が押し付けられるのだが……うん、やめて?
「うん……しょっ」
俺の股の間に座り直したギャル。
そのまま背中を俺へ預けるのだが、少し湿った髪が俺の胸に押し付けられる。そして暫く沈黙の中、ギャルは俺の方へ振り向いたかと思うと頬を赤らめさせて顔を近付けた。
俺はこれからギャルが何をしようとしているのか、解っていたがもうこの距離では抗う事が出来なかった。吸い込まれる様にしてギャルの唇を重ね、そしてゆっくりと互いに味わう様に唇を貪る様にして激しくなっていく……。
5分か、10分か。
長い濃厚な口付けから互いに唇を離すと、俺もギャルも発情した甘い吐息をしていた。
けれども、俺は一度深呼吸をして気持ちを切り替えてからため息を着いてしまう。
「……じー」
俺とギャルを真横で見ていた狼女。
流石、学園最強───とか言わないからな。何時きたんだよ、めっちゃ恥ずかしいじゃん。しかも羨ましそうに眺める子供の様な仕草をすなっ!しかも全裸だし。加えて狼女の背中に抱き付いているビッチも全裸でニヤニヤすんなよ!!!
「にゃっ!?あ、アンタ達───」
「……ズルい」
「はは~んっ♪かがりんと二人っきりになると乙女になっちゃうんッスね~」
「キサマ等……」
別に目のやり場が困るとか今更だ。
しかし、恥ずかしさはある。
さっさと風呂から出ようとするのだが、その前に狼女が何を思ったのか俺の右肩をガブリっ、と本気で噛み付いてきたのだ。歯を立てて、まるで吸血鬼である。血は吸われていないが、噛まれた肩からツ~っと血が流れていく。
「ちょっ、なにを」
「血、出てるッス!」
狼女は噛み付きを止めようとしない。むしろ徐々に牙が食い込んでくる。
え、痛くないかって?
ん~、それほど?
まあ、これは獣人特有の愛情表現なので正直嬉しくはある。ドMじゃないよ?前ならヒロイン達にもやっていたけど、こんな事されるとヤバいんだよね。凄くムラムラしてくるんだよ。俺も獣人だから。この愛情表現を例えるなら超簡単。ディープキスである。
「……ぷぁっ」
漸く肩から口を離した狼女は目をとろん、とさせて口についた血を嘗めたかと思うと次は肩から流れる血を舌で舐め取っていく。
「なにやってんのよ……」
「歯形くっきり残ってるッスね。何かマーキングっぽいッス」
ビッチの言う通りである。
やってくれたな、狼女。
別に俺はお前の男でも何でもないぞ。何れ他の男に靡くんだから、絶対これ後悔するからな絶対。
「……私の証」
「「……」」
何じーっと見てくるギャルとビッチ。
そしてしてやったりと達成感ある表情の狼女、後で横腹こちょこちょしてやる、覚えとけ。
てか、ジリジリと近付いてくるの、止めてくれません?
もう、何するか大体察したからっ!
てか今日の昼には戦いがあるんだって!
「アンタ、動かないで」
「第二ラウンドっスね♪」
お、おい、まてまてまて。
またヤるの?またヤるのね!?
もう朝だし、ご近所さんに絶対迷惑────。
「……シャルロットにいいハンデ♪」
いや、そんな呑気に。
あ、これダメだわ。
……仕方がない。
ヤってやろうじゃねーかッ!!!
感想・評価、ありがとうございます( ノ_ _)ノ
次回こそ、修羅場まふ♪