事は突然やってくる。
俺、支倉涼平は高校2年で中学生の妹の莉緒と弟の光輝がいる。
小さい頃から可愛いがり「お兄ちゃん。」って毎回笑顔で俺のところにきていたが、反抗期の時期に入ってから・・・
「兄貴、きもいよ。」
「ねぇ、邪魔なんだけどどいてくんない?」
って口が悪いし、光輝は兄貴で莉緒は俺のことを呼ばない。反抗期の時期って半端なくないか?
ブラコンでもありシスコンでもある俺にっとてはダメージがやばい。
俺はどうにかならないか学校で友達に相談した。
「莉緒と光輝があんなに反抗期になるなんて俺嫌だよ。口が悪くなっても、態度が悪くなっても怒れないし待つしかないのか。」
「そういうものだからしょうがないだろ。お前も流れで怒っていいんじゃないか?」
「莉緒達に怒るなんてできねぇよ!もし、怒ってしまったら泣いちゃうかも知れないんだぞ?!」
「そこまで弱くないだろ。少しでも怒らないと兄として失格だぞ。今日は少しでもいいから話かけたらどうだ?少しずつやっていったら前みたいにはいかないだろうけどましになるんじゃないか?」
「そっか、そうだよな。ありがとう!」
俺は、早速家に帰り頑張って話かけた・・・しかし、完敗した。
莉緒と偶然リビングで会い話しかけた。
「莉緒、俺と遊ばないか?」
「え、何いきなりキモ。というか、これから友達と遊ぶからそこどいてくれない?」
「あ、ごめんな。いってらっしゃい。」
諦めるな俺!まだ光輝がいる。俺は、光輝の部屋をドアをノックした。
「光輝、俺と遊ばないか?」
「俺今勉強中だから無理。そんな理由で呼んだの?」
「あ、ごめんな。勉強中邪魔したな。」
俺は諦めず頑張った。
でも、いつになっても変わらないから俺は、遂に反抗期の時期が終わるまで待つことにした。
そして、とうとう俺は壊れ始めた。学校から帰った後、引きこもって妹や弟が出てくるゲームやアニメで癒しを求め、いつしか理想の妹と弟が欲しいと思い始めた。多分、精神的に危なかったのだろう。
・・・そのあとどうなっていたかは覚えていない。
気づいたら俺は暗闇の中にいた。
そして、神様が現れ言われた言葉が・・・
「お前さん、哀れな死に方をしたのぉー。」
俺は、「意味が分かりませんが。」と答えると続けてこう言った。
「お前さんは、学校帰り歩きながら゛リアルの妹と弟が可愛くない。2次元ではあんなにツンデレやブラコン、男なのに女の子みたいな子とかいっぱいいるのに・・・なんで3次元では冷たい奴らばっかなんだよー!″っと言って叫び車にはねられ亡くなったんじゃよ。」
・・・バカにも程があるだろ俺。っということは、俺は亡くなって今神様と会話をしているってことかぁー。へぇー、そっかそっか。
「って、納得いくかぁー!何だそれ?!バカな死に方して今に至るってどういうこと?!」
「まぁ、そんな叫ぶでない。お前さんにはこれから次の世界に生かしてやる。ま、女としてじゃがの。そして、妹として生きてくれ。ワシは、お前さんが思っている理想の妹それがみたい。お前さんが可愛っ子ぶって兄とじゃれあっているところを。」
「神様楽しんでますよね。あと、神様意外とドS過ぎません?前世は男で、しかも前世の記憶があるままで生きてくってことですよね。」
神様は「そうじゃよ。」って真顔で返してきたので本気だと分かった。そして、今気づいたが俺は女の格好をしていて、これはもう逃げられないと確信した。そもそも、男から女になるってなんだ。俺は、妹と弟の可愛さについて語って死んだのに、なんで俺が妹になんだよ!
「それはな、お前さんがどういう妹が可愛いと思ってるのかを知りたいんじゃよ。ワシはそれを見たいんじゃよ。」
心読むなよ。つまり、俺が思っている妹の可愛さを実現しろってか。え、いじめじゃないか?俺泣くぞー。
「どうしても、女じゃないといけないんですか?男じゃダメなんですか?」
「面白くないから嫌じゃ!」
面白くないってやっぱり楽しんでるじゃねぇかー!
妹として生きていくって難易度高すぎだろ。今からできる兄に言えばなんとかなるかな。
「もし、今からできる兄にお前さんの前世のこと言ったら、お前さんは次の世界で男として生かしボーイズラブの生活を送ってもらう。そして、お前さんが責められて犯されてるところを見ながらニヤニヤしといてやるよ。」
「すいません、言いませんのでそれだけは勘弁してください。」
俺は勢いよくどけ座をした。そんなの絶対したくないからだ。
本当この神様の考えていることがいろんな意味で怖い。
これから俺どうなるんだろう。兄が優しい人だとすごく有難い。
「あの、兄ってどんな人なんですか?」
「小鳥遊至、男子高校生で1年。性格は優しく明るい人。親が離婚し父に引き取られるけどあまり帰ってこない。そこで、帰ってきたと思いきやお前さんと女の人を連れてくる。そこで、家族として紹介されるが両親ともに海外に行ってしまい、2人で過ごす事になる。」
「ちょっと待ってください。俺は、どんな人かを聞いたんです。なんですかその話。」
「これからそうなるんじゃよ。お前さんの兄になる奴は悲しみに満ちている。お前さんがどうにかしていって欲しい。」
神様は、真剣な顔で話した。それほど、大事な話なんだろう。だが・・・
「つまり、兄を癒してあげてくれってことですか?」
「そうじゃ、頼んだよ涼平くん。」