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あの日の追憶  作者: 緑瑠
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第五話

その日から瑠唯の病状は悪化していくのが目に見てわかるようになった。

「瑠唯、それ…」

「ん?あー、これ。酸素チューブ。なんか最近呼吸が辛いと思って検査してみたら肺の筋力が衰えてきてるって言われて、こーなった。まだ十代なのにお年寄り扱いだよ。」

俺はテーブルにプリンの箱を置いてから瑠唯に近づき優しく包み込んだ。

「颯真?何?いきなり。」

「無理して笑うな。バレバレなんだよ。」

「何言って…。…何でバレるかなぁ。」

と瑠唯は俺の背中に手を回して泣きながら続けた。

「まだ…まだ死にたくない。まだやりたい事いっぱい残ってる。まだ颯真と一緒にいたい。まだ死にたくない~。」

やっと瑠唯の本音を聞けた気がした。

その後、俺に抱きついたまま泣きつかれて眠ってしまった瑠唯をベッドに寝かし、置き手紙をして家に帰った。


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