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2.4.6 女王崩御 留守番中のジルベール

 失敗したかな。

 こんな近くにいる護衛魔導師なのだ、いずればれただろうから、まあいいか。

気にしない気にしない。

「レベルが解るのは秘密だからね。僕の秘密を教えたんだから、次は中級の詠唱も教えてよ」


「はい、もちろんいいですよ。

中級と言ってもあまり変わりませんけどね」


 文言が少し変わって中級魔法になった。


 だが僕は中級魔法を詠唱しても初級と変わらない。


「中級の魔法でも使われる魔力が変わらないや。火魔法のレベル1だから制限がかかっているんだろうなきっと」


「そうでしょうね。そもそも3,4歳で魔法が使えるなんて聞いたことないですからね。

さて、それよりもまたまた新たな事実が解りました」


「え、何。またなんか言っちゃった?」


「そうですね。怪しいとは思っていましたが、どうやらジルベール様は使われる魔力の違いがわかるんですね」


「僕は魔力が見えるんだよ。それに使った魔力量も。

バーニィは判らないの?

魔力検知のスキルを持ってるでしょ」


「魔力検知ってそんなに便利ではないと思いますけど。

優れた剣士は目をつぶっても相手の攻撃が見えると言いますが、そんな人は稀です。

私も上級魔法を使っている人が近くにいるとなんとなくざわざわっとした感じがするぐらいですよ」


「なんと、魔力検知ってそんなものだったのか」


「ジルベール様の能力はかなり便利そうですね。ちなみに私は学園に入る時に魔力量がS級だったんですけど、ジルベール様にはどう見えるんですか。大丈夫です絶対に秘密にしますから」


 S級ってなんだろう。

 僕には数字が見えるんだけど。


「S級ってわかんないけど、バーニィの総魔力量は1410だよ」


「ほう。ちなみにジルベール様は?」


「それはさすがに秘密でしょ。でもバーニィよりも多いよ」


「え、私の魔力量は王宮魔導師の中でも上位のはずですが、その年で私よりも多いのですか」


「バーニィももっと総魔力量を増やせば。

魔力を一気に使ってギリギリまで消費すれば総魔力量が少し増えるよ」


「なんと。確かにそういう噂は昔からありましたが。

残りの魔力量を把握しながら練習できないので証明されたことが無い。

危険を冒すほどの価値は無いという眉唾と言われてますけど」


「ふーん、僕のステータスで検証した結果だからバーニィも同じ結果になるかはわからないけど。

僕の場合は、一気にたくさん使えば増えたよ。

1回あたり1%も変わらない変化だけどね」


「一気に使うのですか。

ちまちまと魔法を撃っても増えないのなら、

ついでに頼まれてもいたので、この家の魔石に魔力を入れて一気に魔力を使ってみましょう。

ジルベール様、ギリギリのところで教えてもらえますか」


「いいよ。魔力が減ったら教えればいいんだね」


 僕は雪の中を再びバーニィにおんぶされ家へと戻った。



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