2.4.2 女王崩御 留守番中のジルベール
庭にでると雪がたくさんあり練習場までも子供の足では歩けそうもない。
バーニィが僕をおんぶして連れていってくれる。
うん、普通護衛が護衛対象をおんぶしないよね。
やっぱり、子守だな。
「ねえ、バーニィはどうして王都に行かなかったの」
「ジルベール様の護衛という大事な理由がありますからね」
「ふーん。スゴイネ バーニィ、サスガ、エライエライ」
「ジルベール様、なんで棒読みなんですか。褒める時はもう少し丁寧に褒めましょう」
「で、ホントの理由は」
「去年のパーティーで令嬢にふられて、行きづらいからです」
「やっぱり」
「知ってたんじゃないんですか」
「侍女長のコリンナがそんな感じじゃないかと言っていたけど。まあ、ご愁傷様。いつか良い出会いがあるよ。それまでにそのすぐに告白する癖をなおさないとね」
侍女情報によると、バーニィは僕と一緒に行動し始めてからのこの半年だけで医者のシーズさんの所にいる看護師と、役所に勤める1人と自警団の1人に次々に告白し、全てふられている。
その前も含めるとクロスロードでふられた女性は10名を超える。
ある意味ですごい精神力だ。
「そうは言いますが、会った瞬間にこの人が運命の人と思えるんですよ。しょうがないじゃないですか」
「うーん、運命の人はいままでに何人いたの」
「えっと、控えめに言って今までの人生で20人ぐらいですかね」
それ、全部告白してふられたのか。
すごいな。想像以上にタフだ。
「運命の相手なら、1人か2人じゃない。それに本当に運命の人ならその日しかチャンスが無いわけないんだよ。運命のめぐりは偶然が重なり3回は会える。だから3度目に会った時に告白するようにしなよ」
「3回ですか、ジルベール様の読んだ本に書いてあったのですか」
「書いてあったよ。(もちろん前世で読んだ本でこちらの本ではない)1回2回の単なる偶然だって。それは運命じゃないんだって。3回会うって言っても、病院に行って3回会うのは違うからね。街中で偶然とか、出かけた先でとかだからね」
「ふーん。ジルベール様はその年でそんなに落ち着いてたら結婚を逃しますよ。
でも理性で解っていても止まらんですよ。
きっとジルベール様も運命の人に会ったら1回目で告白すると思いますよ。
まあ、せっかくですから次はそうしてみます。さあ着きましたよ」
そうなのかな。
そういえば、前世では自分から告白したこと無かったな。
運命の相手に会ってなかったからなのかな。
そういえば、あの子は運命の相手だったのかな。
偶然で3回会う前に死んだけど。
バーニィにはああ言ったけど、あの子に会えたら見た瞬間にわかるんだろうか。
それとも3回会うまでわからないのだろうか。
今の立場は貴族。それも嫡男だからな。
考えても無駄か。
「まあ、僕は政略結婚になるから、恋愛は関係ない。ある意味で運命の相手だと思うよ」
「かれてますねー」
「知的ですねーとか、大人ですねーとか相手が喜びそうなことが言えないからふられるんだよ」
「もっともな意見で。勉強になります」




