2.3.2 魔法の確認
学園で最初に教える魔法は生活魔法だ。
魔法を使える大半の人が、生活魔法がつかえる特性を持つらしい。
生活魔法はあまりレベルの高い魔法も無く、威力も低い。
生活魔法は、レベルの高い魔法が存在しない。
効果も小さく、特性が低くても十分使いこなすことができるのだ。
攻撃、防御魔法も8割ほどの人が使える。
だが、攻撃、防御魔法の実用レベルまで使える人は3割以下になる。
アメリもリリアーナも魔法に関する才能が無く、生活魔法しか使えないらしい。
簡単な説明を受けて、初心者の魔法書を読む。
まずは、魔法の使い方。
それによると、『きちんと詠唱すれば発動する。正しく詠唱することが大切』と書いてあった。
「詠唱って何?」
「詠唱は、決められた文言、呪文と言われるけど、その呪文の意味を理解して正しく発音しながら唱えることよ」
アメリが知っている生活魔法を教えてくれた。
アメリが教えた文面どおりに発音を真似して詠唱する。
水を温めるホット、物を洗うクリーン、そして灯りを点けるライティングなど、生活に使う簡単な魔法を詠唱して使ってみた。
アメリが使える属性は少ない。
得意な魔法はクリーンだけらしい。
魔法は、魔道具頼みのようだ。
僕は詠唱すればすべての生活魔法を発動させることができた。
「ジルちゃん、すごいわね。なんでもできちゃうんなんて」
「でも、ホットは手で温めたのとあまり変わらないし、クリーンは手の平が洗えるぐらい。アメリ姉様みたいに髪の毛をきれいにとかせない」
「そうね、ちょっと魔法の効果は弱いけど、ジルちゃんは3歳だから大丈夫よ。普通は言葉が話せても3歳の子供では魔法が発動しないのよ。
だから大きくなったらきっとすごい魔法が使えると思うの。
あせらないでじっくりと練習すれば良いわ。
それと小さいうちは魔力の保有量も少ないから、1日にあまりたくさん魔法を使ってはダメよ」
「どうしてダメなんですか」
「うーん、魔力が空になると頭が痛くなって、それを超えると倒れちゃうわ」
「はーい。あたま痛い痛いにならないようにします」
「そしてたくさん魔法を使って魔力がなくなると、すべて回復するまでに人によるけど3日から5日かかるのよ。
一度頭が痛くなるまで使うのを何度か繰り返すと、限界が来る前に解るようになるのだけど、難しいのよね。
とにかく使い過ぎに注意よ。
こんな小さな時に魔力を使いすぎた人がいないからどんな影響があるかわからないのよ」
一般の人は自分のステータスを見る方法は無いけど、使い続けると限界を察知できるようになるのか。
さて、魔法は今の封印レベルでは使っても効果がしょぼいことがわかった。
それでも魔法は面白そうだ。
未知の魅力にあふれている。
これからも勉強を続けようと思う。




