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7.2.4 再封印

 翌日、朝。

 バハムートの家をでると封鎖されていた壁がなく、体育館のような建物が中が丸見えになっていた。

 目の前には巨大な竜が沢山存在し、それら全てが建物の中央部を見ている。

 中央部には、高さ5m、幅1mほどの柱が見える。


 僕らは竜の横を通り抜け中央部に向かう。

 高さ1mほどの円形の舞台があり、12本の柱がそれを囲うように立っている。

 中央の舞台に上がって周りを見たら何十頭もの竜がここを囲んでいた。

「この地でアークロン様の封印を守ってきたが、残念だがアロノニア様の封印が弱まって来た、だが、今代は二人の聖女が来てくれた。さあ今こそ門を開ける時だ」

 竜が合唱?

 そんなわけはなく、静かに竜が鎮座したまま足元に魔力を流している。

 魔力の流れがこの舞台へ流れ込む。

 そして光って。

 まぶしい。

……

 目をあけると、そこは先ほどとは全く違う場所だった。


 自分たちの居た場所の中央部にアークロンの像がある。

 言われたままに、3女神の像を置いた。

 賢者マーリンが何かを組み立て行く。


「ジルベール、そろそろ神格化しろ、聖獣たちもだ。始まるぞ」

 バハムートが舞台から飛んで黒い巨大な竜に変わる。

 全体的に光っている。神格化した竜。

 イシスとガルダも舞台から離れ聖獣に変わった。

 離れた所から黒い影が現れ、それが魔物へと変質していく。僕も神格化を発動させて舞台を降りて近くの魔物の討伐を開始した。

 神格化しても魔力が消費されることは無く一定量の神力が補充される感覚がある。

 おそらく提供される分以上に使わなければ神格化による体への負担はなさそうだ。

 ちらりと舞台の方を見たら虎鉄も聖獣化し舞台近くの魔物を倒し始めた。

 位置的にバハムート、イシス、ガルダが3方向で分担し、僕と虎鉄がその後ろで魔物を倒している。

 そうこうしていうちに舞台の中が光はじめた。

 エリンとコハク、マリアテレーズの3人が踊っているようだ。

 時折像から黒い霧のような物がにじみ出て塊になると剣神がそれを切っている。

 数回に1回切れないモノがあるらしく、そこにマリアテレーズが浄化の魔法を使っている。

 賢者マーリンは魔道具の組み立てが終わったらしく、僕の神石を道具の中央にはめた。

 舞台の上がより一層光って来ている。外からは中の様子がおぼろげにしか見えない。

 外の魔物は力も数も増えている。

 アークロンが激しく抵抗しているからだろう。

 先ほどから出現する魔物には物理攻撃が一切効かなくなり、魔法だけの攻撃でしのいでいる。

 

 そうして戦うこと1時間ぐらい?

 時間魔法も使って戦っていたので、体感時間と外時間がずいぶんずれているためどのぐらいの時間戦っているのか解らないが、おそらく1時間ぐらいたったと思った時に外側から魔物が出てこなくなった。

 バハムートが人族の姿に変わった。だが、神格化は発動させたままのようだ。

 彼が僕に近づいてきた。

「おそらく封印はできたのだろう、最後の段階に進む、しっかりと見守ってくれ」

 見守る?

 何のことだろう。


 舞台の方を見ると、光は落ち着き中が見えるようになっていた。

 虎鉄が人の姿に戻り、結界を通り抜けた。

 イシスが聖獣のまま首を中に入れて賢者と剣神を咥えて外に出した。


 女神像が光り、3人の女神が降臨しているようだ。

 4体の女神像がスーと舞台の端に移動して中央部が空いた。

 賢者の作った神石が中央についた魔道具はどっかに消えている。封印をしたためにさらに異界に消えたのだろうか?

 中央でコハクが狐の姿に戻った。虎鉄も同様に聖獣の姿になった。

 女神像が光り、コハクと虎鉄の周りをエリンとマリアテレーズが舞うようにして回る。

 10周回ったらクロムさんが2人を抱いて舞台から降りた。



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[気になる点] 【イシスが聖獣のまま首を中に入れて賢者と剣神を加えて外に出した。】 ✕加えて → ○咥えて
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