表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
526/536

7.2.3 再封印

 家に入るとマリアテレーズとイシス、ガルダが待っていた。

「皆さんお待たせ、戻りました」

「父様と賢者殿はまだ戻りませんか?」

「はい、途中で一度戻られて、コハク様と虎鉄様を連れて移動されました。調査にもうしばらくかかるそうです」


 ティアマトが家の中を案内してくれたのでエリンがお茶を用意してくれ、しばらく待った。


 待っていたのは半日ほどだろうか。賢者様も戻って来たので皆で作戦会議となった。


「明日、アークロンを封印している神殿の中に入る。聖獣の4人は知っていると思うが、入り口を通ると異界に繋がっている。そこはここよりも神の住まう場所に近いところだ」

 皆がうなずいた。

「聖獣は元の姿に戻る。契約者とのリンクは切れるが聖獣の力は神の世界から直接供給される。私とジルベールもそこでは神格化する。この地で神格化するのと違い急激に魔力が減るような事は無い。変わりに神力が直接補充される。私とジルベール、それにガルダ、イシスが主に神力使ってあふれ出る魔物討伐を行う。聖女と精霊使いはアークロンの像の前で待機。クロムは結界を張ってそれらを保護。虎鉄殿はその外で我らからこぼれて近づく魔獣の対処を。

 賢者殿は聖女が使う魔道具を組み立てる。剣神殿は結界内部に出現する魔物の対処を頼む」

「クロムの結界内でも魔獣が出現するのか。外ではなく」

「おそらくアークロン様の像を媒介に悪魔が出現するはずだ。それを切ってくれ。人ならざるものを切る技術を持っているのだろう」

「切れなくはないが」

「対処できない物は無理をするな、それは聖女が消せる」

「わかった」

「わかりました。剣神様が切れないモノには私が聖魔法をぶつければ良いのですね」

「そうだ、コハク殿は再封印に集中してもらう、剣で切れぬものの対処はそなたが対応してくれ、精霊使いがいるので力は普段よりも増しているはずだ」

「精霊使いはコハク殿と一緒に」

「わかりました」


「ジルベール。戦いに入る前にアークロンの像の周りにこの形で3女神の像を並べて欲しい、持っているだろう」

「え、はい、持ってますけど」

「では頼む。ティア、剣帝たちへ時間を連絡しておいてほしい」

「私は入らないのですか。聖女ほどではありませんが聖魔法は使えます。マリアテレーズよりも強い魔法が使えますよ」

「ダメだ、聖女以外には魔力の補充がされないのだ」

「剣神は聖獣との繋がりが完全に切れるわけではないから精霊界の力を別けて貰える。賢者はダンジョンコアを通して魔力を得ることができる。私もジルベールも神力を得られる。だがティアは繋がりが無い。だめだ」

「わかりました。では連絡ついでにそのまま剣帝たちのところに戦力として加わります」

「そうしてくれ。そうだな、ここから5人ほど連れて行くと良い」

「良いのですか、ここから連れ出しても」

「かまわん、神殿の扉を開くのに必要な魔力は十分にある、5人ぐらいならば大丈夫だろう」

 どうやら、神殿の扉を開くのに魔力が必要で、その魔力をこの地にいる竜が負担してくれるのか。

 竜が全部で7体もいれば大抵の魔物は対処できるだろう。エイミーたちの安全が確保される分には喜ばしいことだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星★ よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ