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7.2.2 再封印

「ただいま、エリン」

「ジルベール様、無事お戻りになったのですね。ダンジョンを制覇され再封印が終わったのですね」

「いや、ダンジョンは制覇したけど再封印は今からだよ。なんかエリンの力が無いといけないらしい。聖女の力を高めるのに必要らしいのだけど」

「はい、わかりました」

「簡単に返事をするけど、大丈夫なのか解らないよ」

「マリアテレーズ様も行かれるのですね、でしたらわたくしがご一緒した方が良いのなら迷わず行きます」

「そう、じゃあ行くか」

「カトレア様にはお伝えしないといけません」

「そうか、そうだよね。じゃあ行こうか」


 僕はエリンと一緒にカトレア様のところに行って、状況を説明した。

「では、ダンジョンの最奥に200年前に転移門を作った賢者様が居て、再封印の魔道具は受け取るのではなく作りに行くと言うことですね」

「そうみたい」

「再封印をするコハク様が500年の時を超えてこの時間、この場所に存在して、魔道具を作る賢者様が200年も前からダンジョンで生きておられた。そしてエリン。マリアテレーズ、ジルベール。剣神以外の4人の剣帝。全てが繋がっているのでしょうね。女神さまの導きなのでしょう。頑張ってくださいジルベール。そして必ず戻ってくるのですよ皆で」

 カトレア様、すごい洞察力だ。

 なんとなく思ってはいたけど、改めて言われると偶然と言うのは駒が揃いすぎている。確かに女神の導きなのだろう。

 剣帝の中に元剣神の記憶を持つシルビア様が存在しているのももしかしたらこのためだったのか。

 僕は、着替えなどの交換を済ませてからエリンを連れて竜の地へと戻った。

 ティアマトが移動した場所と同じ広場に移動し、そこから徒歩でそれらしいところを目指す。


 あれ、この辺りだったと思うのだけど。

 きょろきょろとしていたら、ティアマトと他に2人が一緒に歩いている姿が見えたので合流した。

「ジルベール様、良かった。お伝えし忘れていましたが、竜の街は竜種が一緒でなければ入れないような幻惑が使われているのです」

「そうだったんだ、転移で強制的に入ろうと思っても座標設定できなかったし、どうしようかと思った。それでそちらが」

「わしが剣神のアッシモだ。そして」

「私が聖獣のクロムです」

 アッシモさんは、クリスタによく似ている。親子と言えば確かに言う感じだった。

 30代と思われる風貌で若い。

 そしてクロムさんは、人と殆ど変わらない風貌で、幻ではなくイシス達同様に受肉しているようだ。なぜならちゃんと影まであるのだから。

 背中に甲羅のような物が付いているので人では無いというのは解る。


 皆で少し歩くと景色が変わり竜の街に入れた。



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