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1.14.2 ラオブール・シグルーン
言われた日に、ファール様に付き合って転移門でクロスロードに移動した。
最初に役所に行きファール様の子飼いの文官と面談をしてその後で領主館へと移動した。
領主館に行くと現れたのはリリアーナ様だった。ファール様直下におられた超超優秀な人で女性でありながら伝説的な功績を残した人だ。
ほぼ同期なので、私も在籍中に何度がお会いしたことがあったが、今も変わらぬ美しさだった。
登録した戸籍に関係していたのがリリアーナ様だったからファール様が直接お祝いに来たのか。
そう考えていた。
そして、ファール様について中へ入る。
中で聞かされた事実。
驚愕だった。
リリアーナ様の子供が両金眼だったのか。
それに自分がかかわってしまった。まずい。
消されるのか、このまま。
少し恐怖を感じる。
夜、ファール様と直接話をした。
「ラオブール、見るなと言った戸籍だが、言われた通り見ていなかったようだな。今日のお主の驚いた時の顔は傑作だった」
「はあ」
「試験は合格だ。秘密を守れるお主に頼みがある」