1.13.3 後見人
勤め始めの頃を思い出し、リリアという昔の愛称で呼んでみた。リリアは嬉しそうな顔で、私を見つめた後で私をアメリのところへ連れていった。
「アメリ、久しいな。卒業以来か」
「はい、先日養女になりリリアーナ様の娘になりました。アメリ・フィロ・クロスロードです」
アメリは、子供を抱いたまま挨拶をしたが、彼女の容姿は、まるでリリアーナが文官として働き始めたときのリリアそのままの姿だった。
あまりに似すぎている姿に驚きが隠せない。
家にいた時はまだあどけなさのある少女のイメージだったが、子を産んだからか成長したからか大人の顔つきになった。
今のアメリは、当時のリリアーナにそっくりだ。
「リリアーナ、アメリは確か兄の子と言っていたが、ここまで似ていると驚きだ。学園に行く前はまだ幼く、私がそなたの当時を知らなかったゆえそこまでとは思っていなかったが、今のアメリはそなたの子と言われて疑う気が全くしないな」
その言葉で、アメリは喜んだようだ。緊張した顔つきが少し笑顔になった。
「で、その子がジルベールかな」
抱いてもいいかと手を出すとアメリが子供を渡してくれた。
「おー、ジルベール。しっかりした体つきだ。そして賢そうな顔つきをしている。良い子だな」
ジルベールは生後3ヶ月ぐらいだ。既に首は据わっているようだ。
そして確かに両目が金眼だった。
それにきれいな金髪。
たしか父親のアナベルは美青年で有名だったと妻のカトレアが話しているのを聞いたな。
この子はアメリの容貌とアナベルの容貌の両方から良いところを受け継いでいるようだ。
将来はかなりの美青年になりそうだと思った。




