5.1.1 冬の終わり
新作 始めました。異世界恋愛?物語です。
女の子みたいな容姿の年下はやっぱりダメですか?
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領地に戻ったのが2月の半ばだったので、クロスロードは雪が一番多い時期だ。
家に戻ってからリリアーナ母様から冬の館へ行き、子供教室に参加するように言われた。だが、領主館から同じクロスロード内とはいえ、南側にある冬の館へは馬車ではいけない。
「リリアーナお母様、馬車も通れないのに行くのですか」
「何を言っているの。貴方は転移できるのだからさぼる方がおかしいでしょう」
な、なんと。
言われてみるとそうだ。前世の知識が邪魔をして学校に転移で行こうなど、それこそ努力を怠ったさぼりだと思っていたが、魔法が世の中の普通なのだ。
転移で学校に行っても良いではないか。
あれ、それって子供教室も家から通えば良くないか。わざわざ冬の館に泊まる理由が見当たらない。
「何を考えているかはわかるわ。毎日、転移で移動が許可されるわけがないでしょう。夜も同年代の子供たちと過ごしなさい。この時間は貴重なのよ。転移を使うのは、やらなければならない義務の方が需要な時だけよ」
なるほど。便利に使いすぎてはだめか。
ケースバイケースなのだと納得し、子供教室に転移で移動して参加した。
ジルベールが子供部屋に行くと、まず聞かれたのはエレノアとニナシスティの事だった。
まあね。わかってたよ。
そのあとで、王女と婚約したことや、旅のことを聞かれたので話した。
だが、改めて思い起こすと婚約者のことを殆ど知らないことに気が付いた。いまは、月に1回はデートに行くことが決められている。その時に、しっかりと向き合い、相手の事を理解していかないと。
子供部屋では、ダンスレッスンや子供全体でのイベント事を中心にこなした。それ以外の時間は大聖堂で借りた転移門の本を読み、魔力のほとんどはアイテムボックス作成に回した。
そして、子供部屋に集まる子供達にも王城で王子達に教えたのと同じように魔力操作の練習と全身に魔力を広げる練習をさせるようにした。
そんな訓練を続けさえる事で、ある程度の魔力量がなければ全身に魔力を広げられないことが解った。
そういった子供は、あまり好ましくはないが、部分だけを強化するようだ。そもそも身体強化ができない者の方が多いのだから、それだけでも十分なのかもしれない。
そんな実験を行いデータを集めながら2月が終わり、雪が降るシーズンが終わった。子供部屋の教室も解散され、僕も領主館へと戻った。
領主館に戻ってから、夜は腰を悪くしたオブスレイさんの治療をしていた。ヘルニアは回復魔法で急激に直せない。急な回復をさせると、腰が曲がったままになる恐れがある。だから、数日をかけ少しずつ回復させた。
これで、以前よりも元気になるだろう。
その数日の間に、オブスレイさんから婚約や専属侍女など嫡男として必要な事を教えて貰った。
まず、スザンヌとの婚約が交わしたが、きちんとした儀式ではなかったようだ。内輪だけの約束をしただけ。正式にはもっと大きな婚約式を行う必要がある。
スザンヌは長女なので、周辺国にも周知が必要。おそらく夏が濃厚ではないかというのがオブスレイさんの考えだった。
日程は、侯爵家であれば両家が決めるが、今回は来賓客が他国なので、王家が日程を決めるだろうと。なので、なるべく早く婚約指輪や、それなりの贈り物を用意した方が良いそうだ。
これは、予想外の出費だ。がんばって稼がなければ。
そして、今日は王城へと行く日。
アメリ母様と一緒に、転移でメリルディーナ公爵家に飛ぶ。
久しぶりにエレノアとニナシスティに会う。ニナシスティは僕と会える機会が少ないと拗ねていたが撫でてあげたら抱っこを要求された。
「ニナは7歳になっても甘えん坊だね」
そう言いながら、良く思い起こすが、7歳の誕生日前に、最後だよと言って抱っこしたことを思い出した。喜んでいるし、まあ良いか。
今日は、エレノアには別の用事があるらしく、ニナシスティを連れて王城へ向かった。
ニナシスティに合わせて登城したため、予定時間よりも早かったので、スザンヌとマリアテレーズは勉強中。
僕は、ニナシスティと一緒にマイアーロッセ様とシュミット様と一緒に遊びに付き合った。
その時にニナの大活躍の話を聞いた。
ニナシスティ目線と、二人の目線からの話がだいぶ違ったが、一つ言えるのはニナシスティは僕の予想を超えて成長していたということだろう。
同じ7歳で考えると、僕と同じぐらいの魔法操作力ではなないだろうか。
僕は、転生により過去の記憶もあるし、最初から年齢で勝手に魔法のレベルが上がっていたチート能力。それに対してニナシスティはどう見ても転生者とは思えない。レベルも年齢で上がるわけではない。一部の能力が非常に高くなっているのは知っていたが、地道な訓練、いや遊びの中で学んだからだ。
この聞いた話の子が、さっき抱っことねだったばかりの子と一緒なのかと驚きの状態だった。
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