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4.1.3 ブルンスワードへの移動

 その後も、1日かけて山を降りる。急に平坦な畑が続く景色に変わった。

 畑は既に収穫が終わり雑草も生えていない土色の景色だ。数年前のクロスロードに比べてきちんと耕された畑だ。

 ところどころで農民が鍬で土を掘り返している姿が見えた。

「トシアキ、すべての畑で土が掘り返されている。鉄の農具が配れているみたいだね」

「そうですね」

「ここの領主は税をきちんと配分して農機具を充実させているのか。牛も見えるしすごいね。クロスロードも収益が上がれば少しずつ近づくのかな」

「ええ、クロスロードも今年は子牛や子豚を沢山購入しましたから、少しずつ変わると思いますよ」

「ジルベールは見るところが違うな。

貴族の坊ちゃんが農民の使う農具などに興味があるとは思わなかったぞ」

「そう、結局、領内の財源を決めるのは食料だからね。

生産量を高めるには農業をしっかりと改善する必要があるだろ」

「ふむ、そうか」

「ティアマト達、竜はどうやって食料を調達しているの」

「古竜の村では、食料の大半は自分たちで魔獣を狩ることで入手しておる。

基本、肉食だからな。

たまに大型の魔獣を売って不足する物資と交換しているし、古竜の村が支配する中には我らを崇拝する者たちも住んでいる。

その者たちはもちろん、農業をしているのだ」


「なるほど」

「お主が言うことは解るぞ。

我らも勉学は、しておるのだ。

古竜全員が村に引きこもっている訳ではない。

長い生を過ごす中で、ある期間だけ人間に交じり過ごす者もいるのだ。

そういった経験を持つ年をとった竜は、我ら若い竜に指導をしてくれる。

その中に農業について説明する者もいた」


 なかなか、竜の社会も複雑だな。



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