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3.14.3 家に竜王バハムートがいる生活

 ティアマトが話を始めた。

「まず魔獣と妖獣や精獣の違いは割と簡単だ。

魔獣は攻撃的で妖獣や精獣は攻撃的ではない。

最低限の食事を得るための攻撃はするが根本は性格の違いだ。

その性格がそもそも体形にも表れる。

魔獣は角が大型で攻撃を主体とした体形になる。

妖獣や精獣は角が無い物が多い、あっても小型だ。体形も防御力を上げる方向になる。

そして妖獣と精獣、妖精と精霊の違いは保有する魔力量の違いだ。

人間の上限と言われる5000程度までの魔力を持つ者が妖獣、妖精と言われている。

精獣、精霊はそれをはるかに超える魔力を持つ。

当然、幻獣や聖獣はそれらの比ではない。

幻獣クラスで我ら竜族に匹敵する力を持つ。

そうだな」

「はい、大まかにはそれであっています。

精霊と聖獣の違いは、自然界から生まれた力の塊が精霊です。そしてそれが獣に入ると魔獣か精獣になります。あとはその直後の活動や元々の獣の性格によって方向性が決まります」

「では、魔獣と精獣や妖獣は同じということ?」

「そうだ、そういわれている。

言っておくが竜種は竜種であって魔獣や精獣ではないぞ」

なるほど。

「あとは、種族や固有種によって様々ですが、わたくしの場合は、魔力の強さが尻尾の本数として現れます。

妖獣の時は尻尾が3本。精獣は5本まで。

今は、尻尾が6本です。

かつて私と同じ種族で幻獣王と呼ばれた狐は9本の尻尾を持っていたそうです」


 コハクが答えてくれた。

尻尾の本数か。それは見た目ではわかり易いな。他のものも大体そんな感じなのかな。

 コハクのステータスを見る限りでは太郎よりはスペックが上だ。もちろん太郎は魔法を使えないし知能もそれほど高くない。コハクは人間とほぼ同じ知能がある。そして多彩な魔法も使えるようだ。

どちらかと言えば聖魔法の系統でマリアテレーズに近い特性になっている。他人をサポートするタイプなのだから魔獣と系統が違うのはわかりやすい。


「コハクは、聖女に近い魔法系統が使えるんですね」

「聖女ですから。そういった系統の魔法が得意です。恐らくはコテツ様を守る意思が強かったので進化の度にそちら側の特性が強くなったのでしょう」

 性格が決めるといったティアマトの話からすると、納得のいく説明だった。

 ?聖女? 称号は…隠しているのかな? まあ良いか。


 なんだかんだと話をしていたら夕食の時間となり、いつもの和食が混じった食事が運ばれてきた。

カイも前嫁が好んでいたという食事を食べて感動していた。

コハクも少しだけ食べていた。

あまり食事が必要ないと言っただけあり、かなりの小食だった。




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