3.7.7 竜の襲撃が終わり
竜との戦いが終わり、自分のステータスも改めてよく見てみると、聖獣召喚 イシスと、念話 イシス の能力が追加されていた。
そしてこの機能は、他人のステータスも隠蔽は使える。
試しにバーニィのステータスを鑑定して、ステータスの隠蔽を行なった。
すると、数日間、ちゃんと隠蔽されていた。
鑑定スキルのレベルが上がれば隠蔽できる期間が延びるようだ。
眠る前に、瞑想しイシスに話しかけると念話で話ができた。
どうして僕と契約したのか教えてほしかったが、今はまだダメだと。
他の聖獣も契約できるはずだから、少なくともそれまでは秘密とのことだった。
ちなみに、イシスと契約したおかげで、水系の魔法効果が上がった。
攻撃魔法の効果だけでなく、水の探知能力も上昇したのだ。
おかげで念願の温泉探索が進んだ。
領主館にも専用の温泉が。
他にも伯爵家には専用温泉を引いた。
貴族街には役場近くの交流場を作る。
子爵家は数軒で一つの温泉を引き回し、男爵たちは集合している地域だけ温泉をひいた。
孤児院にも温泉場を併設。
孤児たちも入れるが、公衆浴場として金銭を集めることにした。
地元民向けになるが、クロスロード地区に住む上級平民が訪れるようだ。
低地側に作られた商業組合は、近くに宿場が完成しそれに合わせて温泉もひいた。
冬の間に1日1個、全体で50か所の温泉を掘り当てた。
といっても8割が貴族向けなので、平民向けは10か所だけだ。
孤児院と宿場、寡婦施設に作られ、いずれも温泉のみ有料で各施設に運営を任せた。
金額設定は領主が決めたので、どこで利用しても同じ料金だ。
ちなみに、温泉の質は高地と低地で異なる。
高地側は乳白色のお湯だが、低地側は透明でちょっとしょっぱいお湯だった。