表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
195/536

3.7.2 竜の襲撃が終わり

 あれ、リリアーナ母様もアメリ姉様も震えてる。

 それだけでなく、レイブリングもエイミーも汗びっしょり。

 なんでだろ?

「ところで、竜王バハムートとか、聖獣イシスってなに?」

『我が説明しようぞ。“イシスよ、妖精体にて召喚に応じよ”と言えば良い。それならば小さき体で外に出られる』

「あ、イシスから説明してくれるらしいから呼び出すね。イシスよ、妖精体にて召喚に応じよ」

 僕が呪文を唱えたら周りの人が急に僕から離れた。レイブリングさんはリリアーナかあさまとアメリを抱き上げて後ろに下がった。

 え、大丈夫なのに。

 それにしても、女性二人を軽く持ち上げるって、力持ちだな。


 僕の周りに水の波が発生し、30cmぐらいの青い色の服を着た妖精が現れた。

 角が2本生えた3頭身の人形のような姿。髪が緑で金眼。

 その状態でフワフワと浮いている。


「イシス様、どうして僕がイシス様を召喚できたのですか?」

「それはな」

「うん」

「秘密じゃ」

「え、説明するって言うから呼び出したのに」

「召喚できた理由は今の段階では説明できぬ。

それはそなたがもう少し大きくなってからだ」

「ふーん」

「今は、バハムートのことと、我ら聖獣のことだけを教えよう。よいな」

「はい。お願いします」

「うむ。まずこの世界にはアロノニア様、ラキシス様、メリーナ様という3人の女神がいることは知っておるか?」

「ええ、もちろん。メリーナ様には何度も会っています。

他の神々は神話を読んでだけですけど」


「我ら聖獣と竜王バハムートは女神アロノニア様が直接お作りになった神の子だ。アロノニア様から漏れた神の気から自然発生する妖精や精霊、妖獣、精獣、そして幻獣と言われるものたちとは全く異なる存在だ。

私を含めた4人の聖獣はその身に神に近い力を宿す半神半精の生き物だ。

対して竜王バハムートは完全に受肉しておる。

不死の生命体じゃ。

現世でしか生きられぬが現世では最強の力を持つ竜。

その名の通り竜王」


「へー、じゃあ竜王バハムートって強いんだ」


「強い。現世においては神に勝る力を持つ。

我ら4体の聖獣が同時に戦ってようやく互角であろう。

ゆえにそなたは絶対に戦ってはならんぞ。

そしてバハムートは肉体を持つゆえに子もできる。

そこの娘はバハムートの子じゃ」


「え、僕はイシスの力で、竜王の娘をやっつけたってこと。

ごめんなさい。喧嘩するつもりではなかったのです。

竜王様にはよろしくお伝えください」


「いや、謝るのはこちらゆえに問題ない」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星★ よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ