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3.5.2 アメリの婚約

 リリアーナ母様が、変な顔をしている。

「どこでその話を聞いたのかしら」

「僕はずっと昔から自分の母親が誰なのか知ってました」

「では、侍女長が言ったのかしら」

「いえ、生まれた時からの記憶があるのです」

「は?」

「乳児の頃の記憶があります。

 僕の母がアメリ姉様だというのは、ずっと知ってました」

「そう。

あなたが赤ちゃんの時から変わっているとは思っていたけど、まさか乳児の時を覚えているなんて衝撃だわ」


「僕からアメリ姉様に知っているということは言いません。

リリアーナ母様からクリュシュナーダ伯には必ず伝えてください。

僕がアメリ姉様の子供だということを。

後で解って禍根を残しても困ります」

「ええ、そうね。

私から言っておくわ。

そのうえで養子ね。

貴方の希望は伝えましょう。

そして事実をしったことで婚約が無くなる可能性。

婚約したとしても養子にならない可能性もあるわ。

それも承知してね」

「もちろんです。

アメリ姉様が幸せになってほしいことが一番ですから」

「もう一つ、最後に確認するけど。

アメリを母と知ったうえで、婚姻を希望するのね。

反対ではなく」

「もちろん」

「わかったわ。

後のことは私に任せなさい」


リリアーナ母様はなんだかんだ、最終的には僕に甘いのだ。

特に僕がめったにわがままを言わないので、たまに言う要望はほぼ断られない。

リリアーナ母様に任せれば大丈夫。

母に関しては絶大な信頼がある。きっと僕の良いようにしてくれるはずだ。




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