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2.24.1 レオノーラ・クロスロード

ご投稿をしてしまい、番号すらしてます。

消し方が解らなくて。


 冬の館での教育が終わり、ようやく屋敷に戻ってきた。

 もうじき春になるというのに、おばあさまの具合が悪い。


 おばあさまは、レオノーラ・クロスロード。

 アンセルワード大侯爵家の娘で、厳しく躾けられた侯爵令嬢だったそうだ。

 その躾はきっちりと僕やアメリ姉様、そしれエレノアとニナシスティに継承された。

 たぶん。

 あ、言い過ぎたかな。

 僕にちゃんと受け継げたのは姿勢や、食事のマナーぐらいかも知れない。

 エレノアやニナシスティにも負けてる自覚はある。

 けれど、努力はしている。


 エレノアやニナシスティは立派な令嬢に育っているのはおばあさまのおかげだろう。


 彼女達は僕がやらない音楽や絵、生け花などなどもおばあさまに習っている。

 アメリも一通りの教育を受けていたので立ち居振る舞いは完璧だ。


 おばあさまは、エレノアやニナシスティが優秀な生徒なので教育しがいがあると言っていた。


 僕が7歳以降、おばあさまの調子が悪い時に回復魔法を使っていたが、最近は効かなくなってきた。


 もうじき寒さも落ち着く頃、侍女が買い物から帰ってきた後に高熱を出した。

 恐らくインフルエンザではないかと疑った。

 一瞬で高熱になる場合は回復魔法が使えないと医者が言っていた。

 菌を増殖させ逆に命が危険になるそうだ。

 回復魔法が使えない状況では助けることができない。

 侍女がインフルエンザだと仮定すると、それがおばあさまに移ると命の危険がある。


 なにか予防策が無いかと考えた結果、急いで異世界から特殊召喚でインフルエンザ薬を取り寄せた。


 侍女の熱が下がり始めた頃、世話をしていた侍女が熱をだした。

 その侍女が熱が下がるころにおばあさまが体調を崩し熱が上がり始めた。


 僕は準備していた薬をすぐに飲ませた。


 熱がすぐに下がり薬が効いたようだった。


 ここで問題が、こんな特別な薬をどうやって入手したのかおばあさまが怪しんできた。

 僕は、おばあさまには嘘がつけず、他の人に内緒にしてもらう約束し、特殊召喚という能力を持っていて、異世界から薬を取り寄せたと正直に話した。


 おばあさまはびっくりしたようだが「ありがとう」とお礼を言って内緒にしてくれた。


 ところが、インフルエンザが治ってすぐのこと。

 再び具合が悪くなった。

 高熱が出るわけではない。

 お腹の方に痛みがあるらしい。

 回復魔法も効かない。


 エレノアやニナシスティも協力してくれ看病を続けたが、良くはならない。


 漠然とお腹が痛いでは召喚する薬の種類もわからない。

 シーズ先生も死期が近いと痛み止めを処方してそれ以上の薬は出さなかった。


 もう、いよいよ最期が近づいているのが解った。


 春を迎えた。

 外では花が咲き始めた。


 おばあさまは、外を見ながらそろそろお別れねと言った。


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星★ よろしくお願いします。
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