表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
154/536

2.20.2 無詠唱と複合魔法

 詠唱付きで複合魔法を使える。

 だがそれはとても長い詠唱を必要とし魔力消費も多いので使用できる人はかなり少ない。

 一般的に使われる詠唱付きの魔法は、単属性の方が使い勝手が良い。

 複数属性の魔法を同時に使うのは、王宮魔導師の中でも魔法を専門に研究するごく一部の人に限られる。


 そんな複数の属性を同時に扱う複合魔法だが、無詠唱なら結構簡単に使えてしまう。


 実は練習を始めた当初は、無詠唱に慣れているバーニィでも、難しいと言っていた。


 だが、先ほどの無い物を探し出す魔法を避けることで割と楽に複合魔法が使えるのだ。


 二つの属性を使う場合、単純に考えるとその消費は2倍に増える。


 だがコントロールをきちんとやれば逆に消費魔力を減らした攻撃魔法を使えるのだ。

 たとえば火と土の複合魔法とする場合は、土を火の中心部に据えて粒を小さくする。

 それを魔法として撃ちこむ。

 そうすると相手に当たった火は魔力が消えるまで相手を熱するだけではない。

 移動中に無駄に熱せられた中心部に置いた土が更なるダメージを誘発する。

 火と、土の魔力割合を8:2と従来の魔力消費量に応じて威力もそれなりに落とす。

 同じ火力では鎧が溶けることはなく、火が接触した部分が焼けただれたが、複合魔法では中心部の土によって鎧が溶けだし、その熱で自然発火してしまった。

 人に対する単純なダメージは、比べるまでも無い。


 もっと魔力消費量を減らすなら、手に石を持ち魔力で包み込む。

 それを手で投げながら手から離れた後で魔力を火に変換させる。

 そのまま当てれば同じ効果を得ることができる。


 体から離れている魔力は魔素と言う。

 魔素を変化させるのは体から遠のくほど難しくなる。

 例えば、火魔法は手のひらの上に魔素を集め、手から少し離れた状態で火魔法へ変化さる。

 魔法の呪文は離れるにしたがって温度が上がるように魔素を制御している。

 当然、無詠唱でもそのような魔素を制御する。


 それができるなら石を投げながら石の周りの魔素を制御することはそれほど難しいことではない。

 僕の場合は空間魔法があるので空間から土や水を取り出せば魔力の消費を抑えることができるのだ。

 この場合、通常の土ではなく溶けやすい鉛を使うとかなり効果的だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星★ よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ