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2.15.2 魔道歯ブラシ製品化検討

 レティーシアは7歳の誕生日以降で雇われた侍女だ。

 レティーシア・カリエール子爵令嬢。

 そう、コルドマイムさんの子孫だ。


 米にコルドマイムさんの名前を付けたことが原因なのか、学園を卒業したばかりのレティーシアが家で勤めることになったそうだ。


 彼女は、子供のお世話係として雇われ、僕やエレノア、ニナシスティの面倒を見る役割が与えられた。

 現在、コリンナからガンガンと鍛えられている、成長中の侍女だ。


 ラオブールさんが洗面から戻ってきた。

「これをジルベール様がお作りになったのですか、素晴らしいですね。

口の中の爽快感が違いますなー。

魔法で綺麗にするクリーンよりは仕上がりが良いですね」


 水魔法の下位の生活魔法クリーンで体を綺麗にすることができるが口の中を綺麗にするには効果不足なのだ。

 クリーンの上級魔法であるバブルウォッシュなら雑菌を除去できるので口の中も除菌効果ですっきりする。

 上級と言うだけあり、生活魔法の適性が高くないと使えない。

 クリーンが8割ぐらいの人がつかえ、バブルウォッシュは2割もいない。

 上級の生活魔法であるバブルウォッシュが特別なのだろう。


 きっと過去の綺麗好きな貴族が頑張って開発した魔法なのだろう。


 まず、魔道具の特徴を説明する。

 まず3年で壊れる魔道具である。

 壊れても魔石を交換すれば使えるが、今はケースの中央部に魔石を配置しているので交換しにくい。

 現在、ファールじいちゃんが上流階級から流行らせようとしてくれているが、早急に魔石を簡単に交換できるようにしたいのだ。


 機能は変更せずに、形だけなので平民の職人と一緒に考えてほしいと伝えた。


 その後、ラオブルートさんがいくつかの工房を集めてアイデアを募り、競合させ商品を完成させた。


 結局、薄い金属ケースに魔石を入れて、金属ケースに繋がった歯ブラシが振動する構造となった。

 金属を使う分値段は高いが、他の魔道具に比べれは安いので貴族向けと考えれば妥当だ、など。


 この商品を完成後に、ガラスや陶磁器で同じ構造の物を作っていた。

 二つとも機能的には問題なかったが陶磁器を振動させると壊れるのが早い。

 もちろんガラスも一緒だ。

 割れてヒビが入ると振動しなくなるのだ。

 結局、ブラシに繋がる芯と魔石の入った金属ケースを一体で作り上げるのが一番振動を伝えやすく、金属の消費も少ないようだ。


 そして、このことで気が付いた。

 ガラスや陶磁器は魔力を透過するのだと。


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