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2.14.5 7歳の誕生月

『じゃあ、プレゼントを贈るから両手を前に出して手を開いて、あ、目を開けてね。

落とすと困るから』


 僕は、目を開けて両手を前に出し手のひらを開いた。

 すると手のひらの上に急に直径10cmほどの石が現れた。

 ちょっと重かったのでびっくりした。


 手のひらに収まっているそれは、とてもきれいな石だった。

 何色と言いがたいが、あえて言うなら虹色だろう。


『すごくきれいな石ですね』


『神石と呼ばれる石よ。

魔法の発動効果を高める効果があるわ。

あなたは神の眼の効果で魔法効果が2倍だから、これで4倍ぐらいになっちゃうかな?

この石はそちらの世界ではとても高価なものだけど、あなた専用の識別が入っているから、他の人が取り上げることはできないのよ。

それに、盗まれても戻ってくるし。

だから安心してね!』


『至れり尽くせり、ありがとうございます。

大切に使わせてもらいます』


『はいはい。

ところで、やっぱりあなたの総魔力量がおかしいわね。

なんでその年で普通の人間の100倍を超える魔力があるのかしら?』


『メリーナ様から頂いたスキル効果の中に総魔力量成長補正10倍のスキルからあるからでしょうか?

でもこれだけの魔力があっても特殊召喚を行うと魔力がすぐになくなりますよ』


『総魔力量成長補正10倍?

特殊召喚ってなんの話?』


『え、メリーナからのプレゼントではないのですか?』


 メリーナ様は、どうやら僕のステータスを詳細に調べているようだ。


『どういうことかしら、幾つか知らない魔法スキルがあるわ。

それに、何これ異世界から物を取り寄せるって。

私のスキルから派生したのかしら、効果が違うけど。

前に神の眼のスキルをあげた子にはこんなスキルは無かったわ。

どうしてかしら』


『今は種とか取り寄せていますが魔力消費が激しくて、高価な物や重い物は取り寄せできないです』


『そうね、レベルが最大になっても、転移者や転生者を呼び出したりはできないようね。それは安心したけど。

他のスキルも理由はわからないけど危ないものは無いようだし、もっているのを取り上げる気はないから安心して。

でも使い方には気をつけて使ってね』


『はい』

 僕は元気に、しっかりと返事をした。

『神石には魔力を溜めておくことができるのよ。

魔力がなくなった時に石から魔力を補充すれば普通の魔力回復よりは早く回復するわ。

だから、魔力が余っている時に溜めておいてね。

この神石に満タンの魔力を溜めこめば100人回復させられるのに貴方の場合は不足なのね。

まあそれでも、いざという時にこの石があれば魔力不足になっても危機をしのげるとおもうわ。

そろそろ私は神界に戻ります。

魔法は解放したけど気をつけてね。

私の加護で毒の耐性もあるけど強力な毒は耐えられないわ。

味がおかしければ食べてはだめよ。

鑑定の能力もあるのだから必ず確認するのよ。

そして無事に10歳の時に会えたら称号を付けてあげるわ。

10歳で会えることを楽しみにしてます。

またね」


『ありがとうございます!』

 言葉の途中で消えてしまった気がする。

 伝わりきったかわからない。


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