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2.14.3 7歳の誕生月

 一通り、話が終わったのでエレノアとニナシスティにクインさん、ヘイゼルさんが部屋の中に入ってきた。


 そしてエレノアとニナシスティも挨拶だ。

 まずは僕が紹介した。

「エレノアとニナシスティです。

僕の妹として一緒に過ごしています。

さあ挨拶をして」


 すると、カトレア様の目が輝き始めたのが一目でわかった。

 こうしてみると、わかりやすい性格なんだけどな。


「エレノアです。

おべんきょうをするために大切な本をたくさんおかりしています。

ありがとうございます」


「ニナシスティでちゅ。

えっと、ジル兄ちゃんにえほんをよんでもらってます。

本ありがとうございます」


 ニナシスティはまだ4歳なのによくできました。


「ジルベールの妹なの、それは聞いてなかったわ。

この子たちも私の養女になるのね。楽しみだわ」


 うん、カトレア様それは誤解です。

 どうしてそうなる。


 さっきの話でカトレア様の情報収集能力の高さと頭の回転のよさはわかった。

 だがどうも頭の回転が違う方向に行く感じがするが、都合の良いように言うのはわざとなのか。


 知っていてあえて知らないふりをしながら、自分の希望を言う技だな。

 策士じゃ。

 カトレア様。


「エレノアとニナシスティは私たちの子供です。

ジルベール様は一人っ子ですので、私の子供と兄妹として育つことで小さい子供の扱いを覚えてもらうために一緒に暮らしています」


「あら、そうなの。

久しぶりね、クイン。

そういえば、エレノアもニナシスティもクインが家に居たときの子ね。

確か赤ちゃんの時に私が抱いたことがあったわね」


「はい、生まれた時、すぐに一度お見せしました。

2人ともカトレア様に名前を付けていただきました」


「そう。そうだったわね。

ニナシスティは小さい時に移動したからあまり抱いていないわね。

ニナシスティ、こちらへいらっしゃい」


 そういって、カトレア様の細い腕でニナシスティをひょいと持ち上げて抱いた。


 ニナシスティは抱っこが大好きな子だが、最近クインさんも大きくなったからと抱かなくなってきたのでここぞとばかりにべったりと甘えていた。

 巨乳さんの柔らかい部分でしっかりと抱かれている。


 カトレア様が軽々と持ち上げたので気になって鑑定で見てみた。

 やはり身体強化を発動させている。


 それにカトレア様は転生者ばりのスキルと加護を持っていた。

 メリーナ様の加護が無いので転生者じゃない。

 何者なんだろうこの人。


 ニナシスティはそろそろ満足したらしく降りようとしたが、カトレア様の欲求はまだ満たされていなかったらしい。


 こうして尊いニナシスティの犠牲により、お出かけまで僕とエレノアは平和に過ごせた。

 助かった。


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