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第4話 王宮を出る!

食べ終わってしまった・・・

気不味いので、アシュリーを追いかけよう


「ご馳走様でした。えーっと、アシュリーの所へ行きます」

「はい、承知しました。カナデ様!その・・・」


ん?っとキャロラインさんを見ると一瞬目を合わせて逸らされた

うわー!嫌われてるよー


「カナデ様、いつでも王宮に入らしてくださいませ」

「はい、ありがとうございす。短い間でしたがお世話になりました、お元気で」


きっと二度と会うことは無い、そうではなく、ここから出ればきっと会える身分では無くなると思う

後悔しないようにお礼だけはしよう。日本育ちとして


足を歩み始めると後ろを引かれる軽い衝撃があった

引かれた方にはキャロラインさんがいて俺の腕の裾を引っ張っていた


「あっ・・・ 申し訳ございません!はしたないとは承知ですが・・・またお会いしとうございます・・・」


キャロラインさんの頬は赤くなっている、耳まで赤いし・・・可愛い

じゃなくて、なぜに言い直した?

身分高いと社交辞令も複雑だなー


「俺もです。キャロラインさんまたお会いしましょう」


またいちだんと頬が赤くなった

もごもごとさせてから小声で話してきた


「キャロラインとお呼び下さい、カナデ様」

「え?でも・・・」

「カナデ様? キャロライン で・す!」


声まで可愛いくて華奢な肩を上げて上目遣いでお願いされた


「いやーでも王女様ですし」

「でしたら、次お会いした時に呼んで下さいますか?

それまでのお約束とは出来ませんか?」


次会う機会はなさそうだしまぁいいか


「分かりました。次の機会には」

「はい!お会い出来る日を楽しみにしております」


笑顔で返事したキャロラインさんの破壊力は抜群だ


―バンッ


「カナデさまぁ~?」


勢いよく開かれた扉からアシュリーが入ってきた

ノックっていう言葉を知らないのか!


「はっはい! ではまた」


アシュリーが扉から大きな声で呼ぶから、空返事になってしまった

王宮から出て馬車に乗り込み街に向かった


あの四人からの挨拶はなしか!?

同郷なのに一言もなしか!?

まぁ自分達が勇者御一行だからな、こんなくたびれた俺なんか知らんってことか!?


胸がムカムカする。八つ当たりしたくないのによー


「あ!金もってない」


馬車にはアシュリーと二人で乗っていた


「カネ?」

「えーと通貨?」

「あー、硬貨のことね。」


銀貨、大銀貨、金額、大金額、の四種類で、物々交換なんかもやったりするそうだ


1銀貨は千円ぐらい

1大銀貨は一万円ぐらい

1金額は10万円ぐらい

1大金額は大金、そんな具合だろうか?


農家で1ヶ月の稼ぎが大体2大銀貨で、宿屋なんかは1泊5銀貨とからしい、高級な宿屋だと1泊1大銀貨もする所もあるそうだ


「今日は私が出すから気にしないでね」

「ありがとうございます」

「私には畏まらないで、長い付き合いになる訳だし~」


優しく微笑むアシュリーは不思議な子だ、何故俺なんかを面倒見るのかよく分からない


「アシュリーって呼んで?私はカナデって呼んでいい?」

「いいよ、じゃぁ改めまして、よろしくアシュリー」


右手をだして握手しようとした

アシュリーは突き出した右手を見て首を傾げた


「握手!」


俺は強引に手を取って握った

いやー肌が最高に柔らかい、アシュリーの色気は多分肌かもしれない、透き通るような白さにモチモチの質感

ふぅ これだから童貞は


「あっ・・・」


アシュリーは目を瞬きさせて、俯いてしまった

強引にやり過ぎたか・・・


「ごめん、強引だった」

「ううん、いいの・・・大丈夫」


微妙な雰囲気になってしまった。

加減がわからない


「着いたみたい」


馬車を下りてみると、正しく中世ヨーロッパだった

石畳の道、レンガ作りの家、カルチャーショック!


アシュリーが馬車からこちらを見ていた

降りないのか?って思ったら、馬車の運転手が手を差し出して、手を取りながら降りた


いやー馬車初めてだし、エスコートとか知らないし


「アシュリー、俺馬車初めて乗った」

「待合馬車も?」

「うんない・・・」


月並みの言い訳してから服屋らしき店に入った

キャロラインさんとアシュリーさんはヒロインです

お読み頂きありがとうございます。

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