表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

第1話 異世界移転

18歳で高校を卒業して就職した。

俺は時代の波に乗り、フリーターになった。

孤児院育ちの俺は、そのまま居座る理由にもいかず、一人暮らしをしながらラノベやネトゲなど、孤児院で出来なかったのを無我夢中で貪り尽くしていた。


そんな日々を過ごしていた。


夜勤明けの重い疲労感を纏いながら自宅てあるアパートに向かって歩いていた。

前から登校中であろう高校生、男二人女二人の四人がキャキャっと話しながら向かいから来た。


リア充めっ!爆発しろ


そう思った時。

地面が光だして、え?と思っているうちに意識を手放した。



目が覚めて、ゆるゆると瞳を開くと、立ったままだった。先程の四人に俺。

周りにぐるりと、知らない人達に囲まわれていた。

石で出来た一室、窓はなく、壁にある球体が部屋を照らしていた

ひんやりとした空気が鼻をかする


あーこれは・・・はいはいはい。

異世界ですか?そうでしょう。


だって


取り囲んでいる人達の服装が中世ヨーロッパですか?

と言わんばかりの煌びやかさだ。


ラノベを読み漁った俺に死角はない。


「なっなに?ここ?どこ?」

「怖い・・・おねーちゃん」


高校生の四人組のうち、女子二人が声を震わせながら言った。

その声を聞いた途端に、震えがきた。

そうだ。どこか楽観視していた、何故無事でいるなんて思ったのだろう。

怖くなった。殺されるかもしれない。

嫌だ。痛いのは嫌だ。


身なりのいい、中年の男が近づいてきた。


「五人とは・・・ 見事だ。して」


「誰が勇者様だ?」


勇者?

いい大人がファンタジーな言葉を真剣な眼差しで言うから拍子抜けしてしまった。

俺含め、五人は開いた口が塞がらなかった。


「ユウシャ?勇者って勇敢な者?」


身長の高い、イケメンの高校生が言った。

確かに同意だ。意味が知りたい。


「そうだ。我々はこの世界を救うべく、異世界に居られる勇者様を召喚した。」


はい?

その後、傍に控えていた、文官らしき人から説明があった。


この世界には大きい国が五つ。

そのうち、一番大きな国がこの『コンソラータ王国』であり、魔術を中心に栄えた王国らしい


だが、最近になり魔王が復活しかけていると

その魔王を倒すために召喚した。といった


魔王城は島になっていて、取り囲むように国々が陸続きにあり。復活に対抗するべく、各国で力をつけているらしい


そして、召喚はすれど、帰る術はないと


「は?なんで?」


思わず声がでた。いい思い出はないけど帰れないとなれば話は別だ。


「勇者候補様。申し訳ございません。どうか私達をお救い下さい」


深々と文官が頭を下げると周りの、多分王族以外の人達も頭を下げた。


なんていうか・・・頭が真っ白だ。



「では、ステータスオープンと言って下さいませ」


ステータス!?

少し心が踊った。男なら誰でもそうだろ

俺達は恥ずかしながら、お互い目配せをして、ステータスオープンっと言った。


――――――――

名前:佐藤 奏

称号:巻き込まれし者


レベル:1

HP:10

MP:10

攻撃力:10

防御力:10

俊敏:10


スキル一覧

融合の手 Lv.1 付属の手Lv.1

――――――――


おー!すごい!

レベル1だけどHPが10ある!10倍だ!

にしても、何となく分かっていた。


高校生四人組にくたびれた俺、そうだよ・・・

巻き込まれし者・・・やっぱりなー


あーあっと横にいる四人に目を向けた

そのステータスをみた俺はドン引きだ。



――――――――

名前:田中 勇気

称号:勇者


レベル:1

HP:500

MP:100

攻撃力:300

防御力:500

俊敏:300


スキル一覧

絶対防御Lv.1 成長速度UPLv.1 攻撃力UPLv.1 俊敏UPLv.1 勇者の輝きLv.1

――――――――


――――――――

名前:柏木 百合

称号:巫女


レベル:1

HP:200

MP:300

攻撃力:100

防御力:200

俊敏:200


スキル一覧

絶対防御Lv.1 成長速度UPLv.1 癒しの女神Lv.1

――――――――


――――――――

名前:柏木 苺

称号:戦乙女


レベル:1

HP:200

MP:200

攻撃力:200

防御力:200

俊敏:250


スキル一覧

絶対防御Lv.1 成長速度UPLv.1 戦乙女の咆哮Lv.1

――――――――


――――――――

名前:秋元 大地

称号:大魔法士


レベル:1

HP:100

MP:400

攻撃力:400

防御力:150

俊敏:250


スキル一覧

絶対防御Lv.1 成長速度UPLv.1 魔法に愛されし者Lv.1

――――――――



10で喜んでいた自分が恥ずかしい。

何なんだこのチート達は・・・えー俺どうすれば・・・


「おれ・・・勇者みたいです。」


勇気という、長身イケメンな勇者が言った。

周りで控えていた人達はワラワラと近づいてきて食い入るようにそれぞれのステータスをみていた


俺のステータスをみた人達からは落胆の色がでた

それは俺が一番思ってる


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ