今日も平常運転です。
「パノプティコンという建築様式を知っておるかの?」
謎の白衣をきた爺さんは神のようなほほえみで尋ねてくる
「円形の刑務所だろ?」
このくらい受験生である俺は答えてみせる
「そうじゃ、刑務所を輪にし内部に塔を建てることで内部にいる囚人達全てを看守は監視できる。ブラインドを用いることで囚人からは看守を見ることができん、いつ看守に監視されているか、いないのか分からない状況を作り出すことができるのだ。」
「現代社会システムの管理された状況を比喩してるんだよな」
補足として付け加えてみた。
「なかなかやるのぉ、出番ないわい。」
「この話がなんか関係してるのか?」
冒頭から読者さまを飽きさせてどうするんだ、爺さんよ。
「いやの、実はの......」
『ドアが閉まります』
エレベータは無機質な声で少年を迎え入れた。
少年は7階のボタンを押すと手元のスマートフォンに目を落とす。
エレベーターは上昇を始める。
スマートフォンに映し出されるとても早い速度で更新される某SNSの内容を流し見る少年をのせて
いつもと何ら変わらない光景である。
『7階です。ドアが開きます』
エレベーターは無機質な声で少年を送り出した。
少年はスマートフォンから目を離し前に踏み出した。
エレベーターは扉をとじた。
スマートフォンに映し出されるとても早い速度で更新される某SNSの内容はいつの間にか止まって
いつもと何ら変わらない光景で......はない。
「おいおい、どうなってんだ」
いつもなら目の前にはコンクリートの壁があるだろうが今目の前にあるのは全面の砂だけである。
どうやら砂漠のようだ。
「なるほど、砂漠気候区か。一面に岩石や砂が広がり年降水量は250mm未満がほとんどであり、植生も僅かである」
流石は受験生我ながらすらすらとでてくるなと少年は関心してる。
「さて、どうしたものか」
家に電話をかけてみる――電波が立ってない
緊急ダイヤルにかけてみる――電波が立ってない
某SNSでチャットを送ってみる ――電波が立ってない
ソシャゲのメールで助けを求める――電波が立ってない
「詰んだわ」
少年もとい武蔵 翔はそうつぶやくと適当な岩に腰かける。
あまりに暑く頭の痛くなるような中でも羽織っていた上着は脱がない。
なぜなら脱ぐと水分がすぐに失われ死んでしまうことを知っているからだ。
灼熱の太陽は沈みやがて寒い夜がやってこようとする夕暮れ
「なんか来とるやんけ」
大きな何かがこちらに向かって来ているようだ。残り100m
様子を伺う
☞逃げる
戦う
死ぬ
とりあえず逃げてないといけないという本能が働いた
「なにが来てるんだ?」
よくよく考えてみると車とかかもしれない。残り50m
枯れた木の裏に隠れて偵察を開始する。
目を凝らすと真っ赤な何かだ。あれはサソリっぽい、砂漠にいないわけないよな。
ほほう、サソリってこんなに大きかったんだな。
我ながら冷静な判断である。さすが受験生
「って、巨大サソリじゃねーか!」
逃げよう。逃げなければならん。残り20m
頭が痛い、日が照ってないのだから暑くないはずなのだが
今までで一番走っている
「けども、このスピードなら追いつかれる」
巨体の動く音がもうすぐ後ろに聞こえる。残り10m
「やばい、追いつかれるっっ」
今なら、今世紀最大に早い人間になれるかもしれないな。残り1m
ドスッ
鈍い音が響く
「は? 」
腹から巨大サソリの尻尾が生えている。おっと訂正、巨大サソリの尻尾に貫かれている。残り0m
「ふごごごごおごごっっっ」
悶絶してみた。サソリの気配は無い。痛みも、もはや、な、い。
「死ぬのか、俺.......」
英単語の見直ししないといけないのに......
意識を手放すまでそう長くはかからなかった。
なんとなく書いてみた。そんな感じです。読み専から抜け出したいという思いで試しに書いた文章です。
文章力は正直ないと思います。
なろう経験が乏しいので誤字や指摘、批判等歓迎しています。
なるたけ続けて行きたいですおすし