表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

ある青年の話

考えながら村をふらふらと歩いていると不良のような青年が居た


こいつも反逆者?


正直こいつが楽園に行けたようには思えない


だけど反逆者と言うことはその条件を満たしていたはず


楽園が楽しくなかったのか?


それとも別の理由が?


少しヤケになった自分は怖そうな不良にような青年に話しかけていた








俺?俺は楽園には行ってねーよ


なんでって……母さんを捨ててそんなとこに行けなかったんだよ


母さんは体が弱いんだ


長時間の外出とかできねぇし家事するだけで一苦労


前までは俺の父親が世話してたんだが


あいつは俺と母さんを見捨てて楽園に行っちまった


だからもう母さんの世話できるやつが俺しかいねーんだよ


一人じゃ何もできねぇ母さん見捨てるなんて俺には無理だ


だから絶対あいつみたいに楽園になんか行くもんかって思ってたんだよ


なのに母さんの世話するからどんどん翼は輝いて金色になって


そんで楽園に行くの拒否してたら見ての通り反逆者だ


まあ完全に反逆者になる前にこの村のことを知ったからどうにかここに来れたんだがな


当然母さんもこの村に居るぜ


置いてくはずねぇだろ


体調いいときにゆっくり移動していって


山ん中はこの村のやつに担いでってもらったんだよ


雪山の奥だし最初は体調崩すことも多かったけど今は元気だよ


なぁ


お前は母さん見捨てて楽園に行ったあいつの方が正しいと思うか?








人を見捨てることは正しくないに決まっている


けれどそれで反逆者になる?


それは……そんなことが……


もうわからない


正しいことがわからない


どうすればいいのかわからない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ