異世界トリップしたら天使にあえました はじまり
(ここ何処!ここ何処!!ここ何処―!!!)
初めからパニック状態で失礼します。
私 田中 未唯菜16歳。若さあふれる女子高生。
今日も放課後遊びに行こうと学校から歓楽街に行く途中、いきなり空気が変わった。
そして気が付いたら森の中。
なにそれ?って感じで呆然としてら後ろから私の何倍も大きな影が。恐る恐る振り返ると・・・・
クマ、クマ、クマー!!!
ありえないありえない都会のど真ん中からいきなり森の中なのもあり得ないのにクマまで!!
(いやー!!)
走って走って走って湖のほとりについた。いつの間にかクマはいないので、ほっとした。
(安心したらのど渇いた。きれいな水だし飲めるかな?いや、腹を壊してもいいから飲む。)
水をすくおうとしたらあれ?目の前にあるのはピンクの肉球。
ホワンとなる。
いや、もっと気にするとこがあるだろというツッコみすら思いつかない。
水面に視線をやると。
(なにこれー。ちょと、天使、天使がいるー!!きゃわいいいいいいいいいいいいいいい!!)
映っていたのは、真っ白な子猫。
ただの子猫じゃないよ。ちょーすーぱーうるとら×10000000・・・いや×∞だー!!
穢れ無き真っ白な毛並み。頭からしっぽにかけての曲線美、だれもがなでたくなるだろう。シュッとした手足の先に着いてる、ピンク色の肉球に関してはもう最終兵器だ。これでパンチしたら100発100中だ!!
何より印象的なのは金と銀のオッドアイだ。太陽と月をはめ込んだ神秘的な色をしている。この瞳で見つめられたらみんな何でも言うこと聞いちゃうね。最高級キャットフードを貢ぐわ。
水面に映る、首を傾げているエンジェル子猫。
前足を挙げて招き猫ポーズをしているエンジェル子猫。
寝っころが手お腹を見せているエンジェル子猫。
(きゃわいいーーーーーーーーーー。)
鼻血でそー。
別に特別猫好きってわけじゃないんだよ、私。なのにメロメロになっちゃう。
(何この子、マジ天使!!)
私は気付いていなかった。
思った通りのポーズをとる子猫と自分の動きがシンクロしているということを。
さらに、異世界トリップした驚きも、クマに出会って逃げた恐ろしい現実も、子猫の可愛さに吹っ飛び、子猫に夢中になっていた私は、後ろに迫る影に気付かなかった。




