資料2:Wikipedia“エルマ族”(05/11/17版)
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エルマ族(エルマ人とも。英語:Elmi)は、イラーシア全域に拡散している移動型民族である。伝統的には放浪者と考えられることが多いが、10世紀頃には定住するエルマ族がイラーシア各地に小さなコミュニティを作っていたことが判明している[1]。
定義[編集]
エルマ族は長い歴史のなかで混血が進んでおり、人種的な分類は困難である。7世紀まではエルマ族特有の宗教が伝えられていたとされる[要出典]が、現代においてはその地域における宗教多様性に従った信仰分布を有する[2]。
エルマ族を最も特徴づけてきたのは、その言語である。エルマ語は現代に至るまで文字を持たない言語であり、知識の継承は口伝や歌を基盤としている[3]。なお169年にサウ帝国のイラニウスが書いた『万国記』にはエルマ族の歌を翻訳したものが記録されており、これは数少ない古代エルマ語を伝える資料となっている[4]。
なお『万国記』の初版にはエルマ語をサウ語に転写した記録が残されているが、この記録を解読する限り、古代エルマ語には論理記号が4つしか存在しない可能性がある[要出典]。
現代社会においては、エルマ族は現地社会にほぼ同化している。またエルマ語の最後の話者は1915年に病死しており、この点においても現代におけるエルマ族を定義するのは極めて困難である。
民族性[編集]
エルマ族は歴史上、イラーシア全域において根強い差別を受けてきた。
差別の原因ははっきりしていない。一般的には、350年に滅亡したサウ帝国最後の皇帝を暗殺したのがエルマ族の側室であったという伝説[5]がその根拠とされる。だがこの伝説が最初に史料に登場するのは、1002年に神聖サウラ帝国のダリウス帝の勅命で編纂された『大イラーシア史』である。エルマ族差別はそれ以前から存在していたことが確認されており、「エルマ族の側室であるフィニアによる皇帝暗殺」というエピソードは、当時既に一般化していたエルマ族差別を正当化するためのプロパガンダであると考えられている[6]。
エルマ族は口承文化であったため、エルマ族の知識階級は幼い頃から歌の訓練を受けることが多かった。このためサウ帝国においてエルマ族は、優れた歌い手として重用されている。56年に書かれたサティアスの代表的戯曲『魔術師オイレウスの生涯』も、エルマ族の歌い手が古代の伝承を歌うシーン[7]から始まっている。『魔術師オイレウスの生涯』に従えば、56年当時のイラーシアにおいては、エルマ族の歌い手は、各地の有力者がその権威の象徴として雇い入れる、ステータスシンボルですらあった(このように、エルマ族が文化の担い手として活躍したことが、結果的にエルマ族が広範囲に散っていく原因になったと言われる[8])。このため10世紀以降においてもエルマ族が芸人として名を馳せる例は多く、現代においてすら「エルマ族=歌手」というステロタイプな理解は世界中に残っている。
エルマ族に対する差別がいつ顕在化し、一般化したかは、明らかではない。サウ帝国最後の皇帝ヴァイダを評した当時の文献には「卑しき野の花を側室に迎えた」という記述が残されており[9]、時期的にこれがフィニアであると考えられる。ただしこれをエルマ族に対する差別の証拠とする説には、異論も多い(これ以外にも社会的地位の低い女性を側室として迎えた事例に対する否定的な記述は頻出するため)。
神聖サウラ帝国において、エルマ族は「根なしの放浪者、生まれながらの偸盗、獣欲に誘う戯女」と、明確な差別の対象となる[10]。だが28年に書かれたラファー『オレンジの夕暮れ』においては、エルマ族の女性が「誠実な男を淫らな道に誘う遊女」、男性が「権力者が囲う男娼」として登場しており[11]、この頃から一定の差別意識があったのではないかとも考えられる。
歴史[編集]
古代よりエルマ人は、歴史の暗部で活動し続けてきた。
人類が最初に到達し、また今に至るまで最高の到達点であったサウ帝国を滅ぼしたのは、エルマ人の姦婦フィニアである。偸盗邪淫を生業とするかの劣等民族が、人類を堕落に導くために悪魔が遣わせた、神の敵であるのは自明である。
サウ帝国滅亡後、人類が艱難辛苦を越えて再建した第二の王道楽土である神聖サウラ帝国を崩壊に導いたのもまた、エルマ人である。フィニアの血を引く毒婦ソフィアは、選帝侯であるケスラー伯爵を誑かし、帝国を崩壊へと導いた。
言うまでもなく、二度の大戦を引き起こしたのもまた、エルマ人の陰謀である。
備えよ! エルマ人は未だ滅びておらず、大戦の痛手を癒やしたこの世界に、再び血と破壊、そして決定的な堕落をもたらそうとしている。奴らの歌に耳を傾けてはならない。それは人類の滅びをもたらすだろう。
今こそ我々は国家や民族、イデオロギーの枠組みを越えて、エルマ人を殲滅しなくてはならない。彼らが吹聴する民主主義や自然権といった歪な教理を、世界から浄化しなくてはならない。
この文章は、エルマ人の秘密結社によって素早く削除されるであろう。削除される前にこの文章を読んだ心ある者は、エルマ人との戦いに参加してほしい。
そして卑劣なるエルマ人どもに告ぐ。俺を殺せるなら殺してみろ。