プロローグ
ーー"冒険者"と"迷宮"
今より遥か遠い昔、人々が神話や伝説と謳う時代。
突如として、大陸に巨大な大穴が現れた。
未知に溢れた大穴を人々は"ダンジョン"と名付けられた。
その中には人智を超えた異形の存在"魔物"と呼ばれる怪物が蔓延り、無知のままに足を踏み入れた人々を一切の容赦なく蹂躙した。
迷宮は危険なモノとして立ち入りの一切を禁じられた。
だが彼等は…迷宮を知らなすぎた。
ある日、迷宮でしか行動出来ないと思われていた魔物達が大穴より地上に降り立った。
あまりの出来事に人類は酷く混乱し、多くの者達が魔物の手によって蹂躙されてゆく。
為す術なく魔物達の餌となっていく中、ある1人の人物が立ち上がる。
誰もが無謀だと思った…しかし、信じられない光景が彼等の目の前で起こる。
あの強大で恐ろしい魔物達を次々と返り討ちにしてゆく。
長剣を軽々と振るい、魔物の首を刎ね。
戦場を縦横無尽に駆け回り、魔物に襲われる人々を次々と助け。
更に彼は不思議な光を長剣に纏い全ての悪を薙ぎ払った。
大穴より溢れ出た魔物は、彼の手によって討伐される。
その大きすぎる偉業を評し、彼は英雄と呼ばれる事になる。
そんな英雄の誕生に続くようにして、人々の間にある変化が起きる。
ソレはかの英雄と同じように、人智を遥かに超えた力を持った者が各地で出現する。
超常の力を操る《魔法》などと言ったソレを人々は"神の加護"と呼んだ。
神の加護を手にした者達は、2度とあのような惨劇を引き起こさせない事を目的に迷宮へと身を投じた。
迷宮には、人類では到底再現する事の出来ない神秘が数多く眠り、莫大な秘宝や強力な力や《魔法》が込められた武器なども発見される。
その一つ一つは、富・名声・権力を得るには充分すぎる程の産物である。
それ以来、彼等は己の欲望のままに迷宮へ身を投じるようになる。
そんな彼等を、人々は死を恐れず未知を冒険する者"冒険者"と呼んだ。
しかし、その広大すぎる迷宮は未だ未到破。
時は遡り現代ーー世界は大冒険者時代。
数多の命知らずの冒険者達が、己の野望の為に…様々な想いや信念を抱えて今日も迷宮へと潜る。