表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裁縫術師の人形遊び(ドールアート)  作者: クリームソーダ
2/5

俺がどこかに来ちゃったワケ

間違えてページ更新して一回消えた。

ちょっと萎えたけど、予測変換に残っててよかった。

そこは、まるで死後の世界。

 辺りは真っ暗で、何の音もしない。

 わかるのは、自分が、何かを踏みしめている感覚のみ。

 (俺は、死んだのか?)

 それにしては、痛みはなかった。ただ一瞬の熱さがあって、気を失ったからわからなかっただけかもしれないが。


 突っ立っていても何もわからないので、取り敢えず歩いてみる。

 しかし、光などはなく、真っ暗の闇の中。実際には、三途の川なんて無くて、こんな道を歩くのだろう。

 

 しばらく歩くと、多少の変化が起き出した。

 時々、水滴の音が聞こえる。

 時々、草むらの音がする。

 時々、火花が飛ぶ音がなる。

 次第にその感覚は短くなり、水滴は雨の音に、草むらは風の音に、火花は焚き火の音に変わる。

歩くにつれ、その音は次第に大きくなり、五月蝿いまでに聞こえてくる。

 たちどまってみても、さらに近く、より大きくなっていく。

 耐えられなくなって、思わず耳を塞いだとき、その音はパタリと止み、代わりに目の前に光が見えた。

 うまく言い表せないが、映画で、音が大きくなってからその音がフッと消えて別の場面に移るシーンがある。あれを想像してもらえればいいだろう。

 俺はまた歩き出す。

 光は、次第に近付いていく。

 今度は、声が聞こえてきた。

 笑い声、怒鳴り声、泣き声、独り言。

 しかし、そのどれもが見知らぬ誰かに向けられたものであり、自分に向けられたものはなかった。

 さらに歩く。

 光まであと少しというところで、光から声が聞こえた気がした。

 (今、何か…)

さらに歩く。

 『……サ、イ……ウ』

 やはり、何かが聞こえる。

 しかし、なんと言っているのかはわからない。

 さらに歩く。

 『イチ…ジョウ…ナギ…サ』

 (光から声が…誰だろう…?……うぁっ!?)

 唐突に光が拡大し、俺を呑み込む。

 『イチジョウナギサ、ソナタは、死の運命を逃れ、此処に辿り着いた。ソナタは、また新たな世界で、新たな生き様を見せるがいい…』

 (死の運命…?それに、新たな世界…?)

 俺は何を言っているのか理解できないまま、俺の意識はまた沈んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ