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マリー・ベル 3

すっかり遅い時間になってしまったので、マリーはレスカーデンに泊まる事になった。

女子寮の客室に泊まるのだが、その夜マリーは梨咲の部屋を訪ねてきた。


「マリー!どうしたの?」

「あ…あの、髪…。」


マリーは梨咲を見た瞬間、ショートヘアになっている事を確認して悲しんだ。


「ああ、コレ?友達に揃えて貰ったら結構短くなっちゃった!」

「ごめんなさい〜…。」

「いや、ドジしたのは私だし…。気にする事ないよ?」

「でも元は私のせいですし…。何とお詫びしたら良いのか…。」

マリーはわかり易く動揺している。

「気にするな!それよりルイスに無事に会えて良かったね!」

梨咲がマリーの頭の上にポンと手を置くと、マリーは

俯いて顔を赤くする。


かわいい〜///

梨咲はふわふわした気持ちになる。

「ちょっと話す?」

そう言いながら、ベッドの上でくつろぐ凛を見る。


凛、反対するだろうな…。


マリーを少し待たせて凛に話しかける。

「ルイス様の妹だあ〜?!そんなのダメに決まってるじゃないですかっっっ!!!!!」

「ちょっとだけ。いいじゃん…。」


梨咲は結局凛の反対を押し切ってマリーを部屋に招き入れた。

「お…お邪魔します。」

遠慮がちに入ってきたマリーは梨咲の部屋を見渡すと目を輝かせた。

「素敵なお部屋です…っ!」

「そお?なぁんにも無いのよ?」

梨咲はマリーをソファーに誘導すると、凛がマリーを一瞥した。


「猫ちゃん!」

マリーが凛に反応する。

「猫、好き?」

そろりそろりと逃げる凛の首根っこを捕まえて、梨咲がマリーの前に凛を差し出す。

「大好きです!うわ〜♡可愛い!!!」

マリーはうっとりした顔をして凛を撫でる。

凛はダラダラと汗をかいて大人しくしていたが、

「抱っこしてもいいですか?」

マリーの言葉に凛は「ダメ!!!」と梨咲に目で訴える。

梨咲は凛のその様子をくすくすと笑いながら「どうぞ」と凛をマリーに手渡す。

「かわいい…///」

マリーは凛をぎゅうっと嬉しそうにだっこする。

それから首の下をゴロゴロと撫でると凛も段々とうっとりとした顔になってくる。

マリーがチュッと凛にキスをすると、凛は顔を真っ赤にして完全に伸びた。


あらら…  梨咲は笑った。


凛を膝の上で撫でながらマリーがルイスの話をする。

「ルイスは結構過保護なんだな…!」

話を聞いていた梨咲が笑う。

「はい。優しいのは有り難いんですが、危ないからって全部取り上げていくんです!お陰で私は何も出来ない子になってしまいました!」

マリーは困った顔をしていた。

「そんな事ないだろ。マリーはその笑顔と優しさで色々な人の心を開く。素敵な力だな!」

現に警戒心の強い凛を、あそこまで骨抜きにする。

大した才能だと思った。


「私、梨咲様がお兄様の婚約者で嬉しいです。

お兄様に婚約者と聞いた時は不安も少しあったのですが、こんなに優しくて、強くて、きれいな素敵な方だったなんて!お兄様には勿体無いです!」

凛はその言葉を上機嫌に頷き、聞いていた。


「買い被り過ぎだろ。照れるな…」

梨咲は恥ずかしくなって席を立つ。

「私、お姉様って憧れていたんです!だから…凄く嬉しい…!」

マリーは心の底から喜んでいた。

梨咲も温かい気持ちになる。

「私も…兄弟とかよくわからなくて…。マリーみたいな妹はすごくかわいいと思う…。私も…嬉しい…。」

そう伝えるとマリーはぱあああっと笑顔になった。


結局マリーは梨咲の部屋で一夜を共に過ごし、束の間の義姉妹時間を楽しく過ごした。



次の日の昼間

3人はテラスでお昼をとっていた。


マリーが梨咲と一夜を共にしたと聞いたルイスはお茶を吐いた。


「ちょ…っ!お兄様!何してるんですか!」

マリーがナプキンでルイスの口を拭く。


ルイスは複雑な気分になった。

大切に思ってきた妹と婚約者が仲が良いのは良い事なのだが…。

一緒に お風呂に入って 寝た?! ///

何、その羨ましい展開!!! ///

想像したら鼻血が出そうになる…


「よく凛が許しましたね…」

ナプキンで口と鼻を押さえながら、ルイスがこっそり梨咲に話す。

「ああ…。珍しいよ。何でも私の小さい頃にそっくりなんだって…。」

「梨咲さんもかわいかったんですね♡」

「過去形でな!」

「いや、今もかわいいですよ♡そのショートヘアも可愛いです♡」

反論しようとしたのに梨咲は言葉より先に顔が照れて言葉に詰まった。

「 … /// 」


「お兄様!またお姉様に何かしたの?!」

マリーが梨咲を抱きしめて怒る。


「マリーは…本当にかわいいな…」

梨咲がマリーを抱きしめ返す。

「お姉様…♡マリーはお姉様が大好きです♡」


複雑…。

マリーが羨ましい…。


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