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二日はちょっとじゃない


 客間に案内されたが、することもなく過ごしていた。


 二日間も。


 あれ…? 二日ってちょっとの範囲なの? おかしいな、私の感覚だと客間に案内されてちょっとって言われたら、長くても二時間くらいだと思ってた。


 竜人族の愛し子に会わせてくれるって言ったから何も言わずに待っていたけど、もしかして忘れてる…? 一応、豪華な食事を三食頂いたりしてもてなされてる感じはするから、滞在してることは覚えてると思うんだけど…。


 もしかして寿命が違うから時間の感覚も違うのかな。



 あまりにも音沙汰が無く、少し心配になってきたから、ディランに相談しに行くことにした。


「ディラン、私達このまま待ってても大丈夫なのかな。竜人族のちょっとが一年とかだったらどうしよう?」


「さすがにそれは…と言いたいところだが、俺も竜人族にはあまり詳しくねえんだよな。今日一日待ってみて、何もねえようなら一度聞いてみるか…」


「ボク、ここのご飯好きだから一年でもいいよー!」


 ティル、一年ここにいたらスタンピード起きちゃうから。確かにトマトベースのロック鳥と豆の煮込み料理とか美味しかったけどさ。


 それにしても、ディランも若干心配だったようで、今日待ってダメだったら、明日ディランが聞いてみてくれることになり、自分の部屋へと戻った。



 部屋へ戻った直後、扉をノックする音がした。


「お待たせしました。面会の準備が整いましたので、ご案内をいたします」


 よかった! 竜人族のちょっとは一年じゃなかった。


 部屋から出ると、すでにティルとディランも出てきていて、私達は案内してくれる使用人について宮殿の奥の方へと移動した。



「こちらに、我が国の愛し子様がいらっしゃいます」


 そう言った後、扉を開けてくれて私達が中へ入ったのを確認すると、案内してくれた使用人の竜人は扉を閉めた。


 部屋の中を進んでいくとさらにもう一つ扉があり、その中からは何を言ってるか聞き取れないが、話声が聞こえる。


 取り込み中っぽい雰囲気に入っていいのか迷ったが、案内されたってことはいいってことだろう。ディランを伺うと頷いたし。戸惑いつつ控え目にノックを四回してみる。


「…………………どうぞ」


 たっぷり間を開けた後、はっきりと入室を許可する声が聞こえてきた。


 え、これ本当に入っていいの?


 大分迷ったが、すでに許可は出ている為、気を取り直して扉を開けた。



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