二次っぽい練習
[はじめに]
お話を作る練習を、二次創作っぽくドラクエ8でやろうという企画です。(注:あくまでも練習であって、二次創作にならないように気をつける。「なろう」は二次創作は原則として禁止なので)
[方針]
自由に書くのもいいけど、なるべく原作のドラクエ8に忠実に書きたいとも思う。(けれど、ゲームと小説は違うので、どうしても原作通りにいかない部分もある)
ところで、なぜゲーム版は、イマイチ残念なのか?
やはり、ドルマゲスの責任が大きい。悪役に魅力があると面白いが、チンケな悪役ではねぇ……。
[説明責任]
ドルマゲスは、最初に存在感を示したのだから、ちゃんと最後まで責任を果たしてほしい。彼が途中で有耶無耶になったので、ゲーム全体がハッキリしないものになっている。
悪事を首尾一貫して説明できるのは、悪事をする側の人であって、追いかける側ではない。
※たとえば、放火の全体像を知ってるのは、放火犯。
[ドルマゲスの終わり]
悪役ドルマゲスは、ゲーム中盤のミニ最終戦で、主人公達4人に負けて終わるのだが……。
でも本当は、どこで終わっているのか?というと、犯罪を起こした時点で、すでに終わっている。
(犯人が警察に逮捕されたから終わるのではなく、犯罪を犯したから終わる。それと同じ)
だから、勝った負けたで終わることよりも、そもそも、なぜ杖を奪おうとしたかが知りたくなっていく。
(PS2版には説明されていないが、3DS版では犯行に至るまでの経緯が少し描写されている)
[犯行の経緯]
ドルマゲスは、トラペッタに住むマスター・ライラスに弟子入りしたが、なかなか魔法を教えてもらえず、雑用ばかりだった。
ある日、こっそり文献を読んで、師匠から叱られたが、杖の存在を知り、城から奪った。奪ってから後、師であるマスター・ライラスを杖で突いて殺害した。
※師マスター・ライラスは、才能の無い弟子ドルマゲスのために、薬を開発中だったという。
[ドルマゲス案]
まあ、色々な書き方がある中で、ドルマゲスを中心に据えたいと思った。つまり、最初がドルマゲスで最後も彼ドルマゲス。
杖を奪うという犯行をおこした時点で、彼は終わっている。そして、彼が語る悪事の全体像によって、ストーリーを引っ張る。
そういう全体の流れにするわけだけど、
最後に少しだけ、救いのような物があってもいいと思うのよ。
たしかに、ドルマゲスというキャラは、杖を盗んだ時点で終わっている。後戻りできないし、どうしようもない。100%どうすることもできなくて、やられキャラとして負けてスカッとするだけの存在だ。
でもね、(ドルマゲス自身が)やられることを望んだり、相手が勝つように仕向けることで、100%のマイナスのうち、少しでも取り戻せないかと思う。
悪役として、ずーっと圧倒的に強い存在であり続ける。
それに対して主人公達は、なかなか強くならない。アイテムを集めたり、チマチマとした魔法を覚えて何になる?と、呆れてしまうくらいだ。
でもドルマゲスは、少しずつ強くなる主人公達が羨ましかったりする。そして自分は何を間違えたのかも気づいていく。
[本当の理解者]
主人公達は、正義の主役だというのに、誰からも感謝されず、どこかアウトローで厄介者として見られている。
取り返しのつかない過ちを犯した悪役が、負けてバラバラに崩れていく時に、自分は杖にとって単なる道具でしかなく、どうすることも出来なかった。………でも連中なら何とかするかも。
そういう終わり方にしたい。
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【終】
[言い訳]
でもまあ、本格的な二次創作ではなく、あくまでも「二次創作のようなもの」「二次創作みたいなもので練習」という趣旨なので、ちゃんと完成することはない。(スミマセン)
ーーーーーーーーおまけーーーーーーー
[犯行場面]
途中までは「やめる」という戻り道への選択肢があった。
「そこで何をしておる?」と王様に呼び止められて、戻る道は閉ざされた。
もう、あとは禁断の杖を手に取るだけになった。
<終>
ーーーーーーーーおまけーーーーーーー
[殺害当日]
師匠「ぐはっ」
ドルマゲス「悲しいなあ」
師匠「悲しいか?」
弟子「ええ(笑)」
師匠「そうだな。師を裏切るのは、悲しい」
弟子「…」
師匠「お前だけじゃないのだよ、裏切るのは。そして、ワシも裏切った」
師匠「いつか、こうなると思った。だがな、その弟子が、お前で良かった…」
<終>
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(^_^) [作者]
いろいろ考えるのは楽しいものです。(ただし、ちゃんと完成しないのが悲しい)