第1話 おはようからコケるまで
あまりの寝心地の悪さに目を覚ます
目の前にはドクロ
「ひょわぁ!?」
見慣れないドクロに思わず素っ頓狂な声を上げてしまう
しかもそのドクロは朽ちてからまだ日が浅いのかまだ肉が残ってる…
ってかよく見ると周り骨だらけじゃん…うっぷ…
「気持ち悪っ…」
ホラー物とか苦手だし…肉もついてるし…とにかく抜けよ
身を捩りなんとか骨の中から抜け出す。
「うへぇ…なんぞこれ…」
自分がいた場所を確認するとそこには人の骨が山のように積み重なっていた。
「し…しかもくせぇ…だめだ、もー無理っ!」
とにかくここを離れよう!こんなのいつまでも嗅いでられるか!
思わず骨の山を背に全力疾走!
どっかの洞窟らしく足場は悪いし薄暗い
それに臭いで頭も参ってたのか自分の足に引っかかり…
スッコーンッ!
走った勢いのまま無様にすっ転ぶ
地面に体を打ち付けると同時にフッと体が軽くなる
視界が回転し俺の脳みそを揺さぶる
「あだっ!いだだだだっ!」
どのくらいそうしてたかわからんがとにかくコケた勢いでどこまでも転がって行った。
やがて洞窟を抜け……た先も急斜面でそこからも転げ落ちる。
「いだい!まじ、ちょっ!ぐわっ!」
止まりたいが止まれないまるで手足が無ないみたいだ
転がった先に突き出てきた岩にぶち当たりそのまますっ飛ぶ
すっ飛んで……なにかに引っかかる。
「ウォエェェェ……顔が…顔の隅々まで痛い…」
冗談抜きに痛い…
俺は…どこまで転がったんだ…?ってかありえねぇだろちょっとコケたくらいであんなに転がるなんて…
とりあえず周りを見渡す…ことが出来ない
「ほ?」
眼前に広がるのはこの世のものとは思えないほど青く透き通った綺麗な湖
それを囲む大きく生い茂った木
そして…
湖に映った小さな木に引っかかった首のみのドクロ
「どこココーーー!!!!」
俺が叫ぶと同時にドクロは口をこれでもかというくらいに広げた。
マジでここどこやねん
はじめまして、初投稿です。
なるべく早くあげるのでよろしくお願いします
m(_ _)m