契約説明
『守護と言うのはなんとなーく分かる。俺が居た部屋には財宝がいっぱいあったし。しかし、【契約者】って何?』
『貴方様ハ強大ナ力ヲソノ身ニ内包シテオリマス。故ニムヤミヤタラニソノ力ヲ振リ回サナイ様ニ【契約者】ガ必要トナルノデス』
『その【契約者】がいないとどうなんの?』
『貴方様ハコノ迷宮ニオキマシテハ絶大ナ力ヲ行使デキマスガ、【契約者】ガイナイトコノ迷宮カラ出ル事ガデキズ、力モ半分以上低下シマス』
……………………?
…………………………!?
『マジか!?扉の次は迷宮!?俺の今さっきの喜びは何処にいった!? 』
『残念ナガラ事実デス』
くそ、何故俺の前にはいつも壁がそびえ立つのだ…!
…目覚めて間もないけど。
『…その【契約者】はどうやったら出来んの?』
『コノ迷宮ニ挑ンダ者達ノ中デ貴方様ノ【契約者】ニ相応シイカヲ我等ガ判断シ、貴方様ガ認メルコトデ【契約】ガ成サレマス』
『えー、めんどくせー』
『ソレナラバ、貴方様ノ判断ノミデ選ンデモラッテモ構イマセン』
『え、いいの?』
『ハイ。貴方様ノ意思ハ我等ノ意思。我等ノ意見等ハ塵芥ト同ジデス』
忠誠が重い…
『シカシ…』
『ん?』
『戦乙女ガソレヲ許サナイカモシレマセン』
『Why?』
『彼女ハ貴方様ニ対シテノ忠誠カラ【契約者】ヲ厳選シタガルト考エラレマス。ソノタメ自分ヲ越エル相手デハナイト【契約者】ニ相応シクナイト判断スルト考エラレマス』
『マジかー』
『ソレニ…』
『ん?』
『数年間ハコノ迷宮ヲ挑ンダ者ハオリマセン』
『Why!?』
『残念ナガラソレハ分カリマセン』
やべー!どうする、俺!?
数年間ってどんだけ人来てないんだよ!!
この迷宮が何時から出来てるか知らないが人気なさすぎだな、オイ!!
『…とりあえず、その戦乙女には俺が目覚めたとゆうことは黙っておいてくれ』
『理由ヲ御聞キシテモ?』
『めんどくさい香りがするから』
『カシコマリマシタ』
いいんかい。
『俺が言うのもなんだけどそれでいいの?』
『我等ニ貴方様ノ意見ニ対シテ否トウ言ウコトハ殆ドアリマセン。全テハ貴方様ノ望ミノママニ』
『忠誠が重い』
『ソレガ我等ノ存在意義デス』
『………』
『シカシ、ソレデモ七日ニ一度ハ戦乙女ハ部屋ノ中ヲ確認シテオリマスノデスグニバレルト考エラレマス』
『………最後に確認したのは?』
『二日前デス』
『なら、まだ余裕があるかな?その間に誰か来たらそいつと【契約】しちまおう』
可能性低いけど。ものすごく。
『恐レナガラ、進言ヲヨロシイデスカ?』
『ハイ、そこの青の人』
『ソノ間、御身ハ何処ニ身ヲ隠スオツモリデスカ?』
『ああ、その質問の返しの前に俺からも質問いいか?』
『ハイ』
『お前ら中って空洞?』