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聖鎧覚醒

何が起きたのか分からなかった。

何処にいるのか分からなかった。

何時そうなったのかわからなかった。

何故そうなったのか分からなかった。

目覚めたらここにいた。そして…

その日、俺は、鎧(纏われるモノ)となった………





目覚めたらそこは暗い部屋だった。周りを見ると煌びやかな装飾が施されているのが分かるが、視界に入る範囲ではそこまで広い印象を受けない。

『…ここは何処だ?』

声を出すことはできる。

しかし、何か反響した様な声だった。

体は動かせ……ない。何故?

感覚は……ある。隙間風が入っているのか風を感じることができる。

いったいここは何処だ?

そして、重大なことに気付く。

『俺は何だ?』




どれだけの時間が流れたのだろうか。はっきり言って、暇だ。スゲー暇だ。

ここが何処なのかも分からないし、自分が何者なのかも分からないときた。目に映る景色に変化がないのも、この気持ちを加速させているのだろう。いや、一番の原因は体を動かせないのが挙げられるのかもしれない。

『…へるぷ、みー……』

俺の言葉は虚しく部屋に響く。返答がほしい。

そんな中、気づいたことがある。いや、正直な話気付いていたけれども、触れないでいたのだが。もしかしなくても。

俺、鎧になってね?





いや、最初は冗談だと思ったよ?

可能性としては、鎧の中に俺がいると思っていたよ?

でも、あれだ。結構な時間が経っていると思うが疲れとか全然感じてねーし、こんな状況でも冷静(?)でいるし。何よりもあれだ、鎧の中に入ってくる風を感じる。





さて、とりあえず自分が鎧になっていることはこの際横に置いておこう。元々自分が何者なのかさえ分かっていないのだし、そんなこともあるのだろうと納得する。それよりも大事なことに気が付いた。自分が鎧だと改めて実感すると体の中に風以外の何かの流れを感じる。しかもその流れを自分の中である程度操作することもできる。

まあ、やることもないので暇つぶしにその何かを操作して全身に行き渡らせてみると、ガチャっと音がした。

『…うん?』

辺りを見回してみても変化がある様には見えない。首を傾げてみる…と…………傾げる?

『……うん?』

あれ、俺、今動いた?


素人の作品です。

温かい目で読んでくださると嬉しいです。

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