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死神勇者の鎮魂曲  作者: パンピー
始まりの軌跡
5/31

転生者 覚醒 旅立ち

深い……

とても深い眠りから目を覚ました

なにもない純白の空間

激しい頭痛と吐き気がする

その上自分になにが起こったかを瞬時に理解ししばらく忘れていた

どす黒い感情が混み上がってくる

少年院生活で少しは澄んできた天牙の瞳も元通りの濁った水のように光を失ってしまった

なんでも己の思い通りに生きてきた

それをおもいっきり踏みにじられた

まるで自分を否定されたかのように

お前ごときの力ではなにもできない

間接的に力の差をおもいしらされたような気がした


「起きたのですね?」


突然発せられた声に振り返ると

そこにはとても美しい女がたっていた

真っ白なワンピースに腰まである長い金糸とも見間違える金髪の三つ編み

体が自然と臨戦態勢を解いていた


「はじめまして、私はルシア、ルシア・デウス あなたがこてんぱんに叩きのめしたアルマ・デウスの妻です そしてあなたは?」


「あーーー?あのじじいの嫁が俺になんのようだよ?あとここどこだ?早く日本にかえ……どぅべし!!」


ビンタ一閃


「あらぁ?私の質問は無視かしら?もう一度聞きますね あなたは?」


「なにすんだ!俺は女でも関係なしに殴るぞ!さっさっと日本に帰しやが……」


ビンタ連閃


「ほんとに話を聞きませんね 神との力の差は先ほど痛いほどわかったでしょあたなたがいかに強がろうとあなたに抗うすべはないのです 一つだけ質問に答えるとするとあなたを日本に帰すことはできません強制的とはいえあなたはアルマとの間に契約が結ばれていますこれは神との契約何人たりともこれに干渉することはできませんすみませんが諦めてください それと私の質問に答えてくださいね 最後です あなたは?」


「………………天牙……神崎天牙だ」


「しってまーーーす笑」


あふれだす殺意


「あら?もしかして怒ってます?冗談ですよ笑ってくださいよー」


殺意を噛み締めながらこんな舐めた態度をとられてもなにもできない力の差をわかっているためそんな弱い自分を責めつつ必死に殺意を押さえ込む


「自分に厳しいのね……私もあなたのことはなんでも知ってるわあなた自身が知らないことも……これから話すことは人に知られてはなりませんよ隠して生きていかなければなりません」


「好きに話せよ俺には拒否権はないんだろ」


「そんなにすねないでくださいよ あいかわらずですね 天牙…神に天に牙を剥く反逆の嫌子 あなたは堕天使ルシファーの転生者です 」


「じゃあ俺は人間じゃねぇのか」


「いいえあなたは人間です今はまだ…簡単に言えばルシファーはあなたの中でまだ寝ています故にルシファーのいえ悪魔と天使の力がまだ覚醒していません しかしなにがきっかけで目覚めるかはわかりませんもし目覚めたときあなたの自我は消滅し体はルシファーに乗っ取られます」


「それも人間には抗いようがないって言うんだろ」


「そんなこともないんですけどね笑 一旦この話はおいときましょう もう一つ話を戻しますとあなたはアルマと契約を交わしてしまいましたその内容とは 世界に平和をもたらすことたったそれだけしかし裏を返せば世界を平和にしないと永遠に帰れないということです それはとても難しいことです私たち神でもです ましてやただの人間にとっては成し遂げるのは奇跡に等しい」


「あんたら神に難しいとはいってもできなくはないんだろ?なんで俺にやらせるんだ?」


「それは私たちはいかなることがあっても世界に干渉することはいけないのですそれは世界のバランスを崩すことになる人間の問題は人間に解決させなければならない わかってくれますね?」


「わかるけどよー人間じゃ奇跡に等しいんだろ?死ににいくのかよ俺は」


「いえ異世界に送り込まれるのは全部で七人あなたを入れると8人です 1ヶ月前に各国に一人づつ送り込みました あなたはイレギュラー アルマの独断ですしかしそれは偶然にも巨大な力を秘めた転生者だった」


「知っててやったんじゃねぇのかよ」


「あなたがこれから行く世界は私が担当する世界だから誰よりも平和を望みます そしてそれを成し遂げられる可能性の高いあなたをここに導きました しかし先ほども言ったとおり人間には奇跡でも起こらない限りできません ここで話をもどします私はただの人間として送り込むつもりはありません 今からをあなたの中のルシファーを起こします あなたはこれからルシファーと戦ってもらいますあなたの中で ルシファーに認められるかルファーを屈服させればあなたはルシファーの力を扱えます あなたは必ず打ち勝ってくれると信じていますよ」


「強くなれるのならやってやるよ日本に帰れるなら世界でも救ってやるよ気に食わねぇがな んでどうすればいい?」


「これを飲んでくださいすると深い眠りにつきます ルシファーに打ち勝てば目覚められますしかし負ければ目を覚ますことはありません」


そういうとあめ玉くらいの大きさの真紅の玉を差し出した

「……やるしかねぇんだルシファーの野郎ぶっ殺してやるよ」


ゴク……


玉を飲み込むと同時に意識がぶっ飛んだ

気づくともといた場所によくにた場所に立っていたそして目の前の王座に奴が座っていた

片翼しかない翼は真っ黒に染まっていて

純白の髪は何年も手入れのされていないようにボサボサで伸びほうだい

頬杖をつきながらこちらをにらんでいた


「ようてめぇルシファーだな」


「さしぶりにめざめてはじめて会うのがこんな小僧とはな しかも俺の体の持ち主か」


「そのことでよ話があるんだ 俺はこの体を譲る気はねぇそんでもっててめぇの力をよこせたったこれだけだ簡単だろ?」


「舐めた口を利くなよ小僧……お前になにができる?なにもできんだろ?おとなしく体を渡せ」


「あーーーたしかにそうだな俺には力がないなにもできないだから力がほしいんだよお前強いんだろ?その力がほしいすべてを黙らせるほどの圧倒的な力がほしんだよ!!!!!」


「なかなかに醜いな己の弱さを認め目の前の力にすがり付くあまりに醜い 俺は弱い奴が嫌いだ 存在すら認めたくないほどにな」


「俺が弱いのも醜いのも事実だでもなんでかなぁお前のその考え方はとてもよくわかるムカつくけどな」


「ならばお前は消えろ俺が使ってやる」


「だが断る」


スーパーどや顔である


「やはり俺と似ているな 人のいいなりになるのが死ぬほど嫌なんだろ?俺もだよ けど俺がこのままお前の体を乗っ取るのも簡単なことだしかし俺にはもうやりたいことがないだからずっと寝ていた そこでだ取引だ俺と取引しろ 俺の力をくれてやる天使の頂点にまで上り詰めた力と知恵すべてを蹂躙し神をも追い詰めた闇の力すべてをやろう だが俺は消えねぇお前の中にずっといるお前の中ですべてを見ている俺の退屈を消してくれ俺を楽しませろもしできなかったらお前の体は俺がもらう どうだ?」


「いいねぇのった!ちゃんと見てろ俺が死ぬほど楽しませてやるその力もらうぞ!!」


「契約成立だ!!!せいぜい頑張ってくれよ兄弟」


ふたたび意識が遠のく

そんな薄れゆく意識のなかで体になにかが入り込んで来るのがわかる

自然と笑みが溢れていた


「あぁ じゃぁな兄弟また会おう」




「…………おきてください…」


ルシアの声で目が覚めた天牙はすべてを理解した

認められたあのルシファーに


「なにをしたんですか?」


「は?なにゆってんだ?あんたの言ったとおりルシファーの力を手にいれただけだぞ?」


「だからですよ普通は転生した者の力をせいぜい18%しか引き出せません しかしあなたは100% 引き出しています なにがあったんですか?」


「あっそうなの?あのやろう楽しいことしてくれんじゃねぇのよ うまくは言えねぇけどまぁうまくいったって事だ」


「まぁいいでしょうよくやりました私は信じていましたよ まぁなんにせよあなたは人間から転生者になりましたこれでルシファーの力があなたのものになりましたそれも化け物じみた力がです 堕天使とはいえ腐っても大天使 身体能力も何百倍とはねがあっています そして魔力消費がありませんつまり魔力は無限ですあともともとの治癒力も爆発的に上がっています 強くなりすぎですねちょっと引いてます 」


「いいねぇそうこなくっちゃやる気でてくるわ」


「異世界に行く準備は整いました あとこれは私からあなたへのプレゼントですあなたの願いを3つだけ叶えましょう異世界で不自由のないようにしっかり考え選んでください」


「ほーーーいいねぇいいねぇ」


「それはわしの役目じゃ」


聞き覚えのある声が響き渡る


「その声は…じじぃ」


「あら、起きたのですか?」


「まだ鼻血が止まらんわ!!クソガキ

め まぁ話はこの状況で理解できたわ ルシアその役目はわしがもらうぞ」


「まぁいいとこだけとっていくんですから」


ぷいっとすねてあさってのほうこうをむくルシア


「まぁそうゆうなルシアよわしの独断とはいえわしにもこいつになにかをしてやらねばならんであろう」


「そーですねーーーーー」


「夫婦喧嘩はいいからよさっさとやってくれよ」


「そうじゃな さて願いはきまったか?契約のもと必ず叶えてやろう」


「契約のもとね?」


にやりと笑う天牙


「じゃあ一つめの願いは叶えてくれる願いを3つから10こにしてくれ 契約だからな無理とはいえないだろ?笑」


「なんと!!しかし契約であるのも事実 致し方ないいいだろう10こだぞ」


「いいねぇ契約は守らなきゃいけないもんだよなぁ それじゃあ一気に言うぞ」


わかりやすくまとめます


1伝説級の武器 複数


2向こうでの生活に困らないほどの金


3自分のステータスを1000倍


4アビリティコンプリート


5煙草1000カートン


6日本で使っていた単車を魔力供給で動くように改造+異世界へ転送


7取得経験値を100倍


8異世界の言語を自動翻訳理解


9??????


10??????


「これでぜんぶだ無理とは言わせねぇよ」


「これまたずいぶんと強欲なねがいよのぉよかろう契約のもと叶えよう さぁいってこい勇者よ世界を頼むぞ……お前にかかっている 期待しているぞ あとこれをやろうお前が飲んだ転生者として覚醒するための道具じゃ5つあるあの世界にも何人か転生者がおる 仲間になってくれるかもしれん もう一度いう期待している」


「期待しているか……はじめて言われたが悪い気はしねぇなまかせと世界救っててめぇをぶん殴ってやるからな覚えとけよじじぃ」


そういうと光と共に異世界へ旅立っていった


「いってらっしゃい天牙どうかたのみましたよ」


「ルシアよ今更ながらあやつを選んだことをよかったのではないのかと思うなかなかに面白い小僧だった10こしか叶えられない願いの最後二つがまさか ルシファーの反逆のを許すのとあやつのおった孤児院がつぶれないようにすることとはの」


「あーゆー子なんですよなんだかんだで根はやさしいんですただあのこはその根を覆い隠すほどの憎しみや辛さなどのたくさんの闇をかかえていますそれだけが心配ですけどね」


「………………………信じろやつを…」







やっと異世界へ旅立っていった

にしても旅立ち前で強くなりすぎですな笑

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