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 今度は宇宙人が襲ってきた。星を兵站し、星を装填し、星を射出する宇宙人ロキシーだ。

「やれやれ。今度は宇宙人が相手か」

「宇宙までは風は届かないから」

「大丈夫。一人でなんとかなるよ」

 そして、地球に向かって恒星砲を撃ち出してくるロキシーに対して、素手で戦った。

 弱さの能力により、ロキシーはぼくより弱くなり、星の温度は下がり、星の質量は下がり、地球に当たっても傷つけることができずに、ぼくの拳によって、恒星砲は粉砕されていった。いくら、星を兵站し恒星砲を撃っても無駄だ。

 どんな敵もぼくより弱くなる。

 星をつかんでは投げ、つかんでは投げ、宇宙にいるロキシーの本隊を攻撃する。

 弱さの能力をあまく見てはいけない。

 気づくと、星を兵站するロキシーは、もっと遥かに巨大な生き物、星を筋肉として生きる星雲生物ヤーヤードゥーヒーの白血球だということがわかった。

 ヤーヤードゥーヒーはいった。

「わたしの体内の白血球が文明に目覚め、銀河征服にのりだしたのだ。わたしには止めることができない」

「一対一の戦いだというなら好都合だ。星雲生物といっても、ぼくの敵にはちがいないのだから」

 そして、ぼくの放つ振動波にやられて、ヤーヤードゥーヒーは戦闘不能になった。それにより、星を兵站している白血球ロキシーも敗北した。

 だんだん、厄介な敵が現れてきたが、敵が力勝負を仕かけてくる限り、ぼくが負けることはないだろう。弱さの能力者の友紀村慎二は負けない。


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