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 日本は内戦しているし、ぼくは世界中のお金と女を手に入れて、すべての星が回転を止めてしまったけど、相変わらず、ぼくは生きている。何一つ解決しそうにない。

 ぼくが手に入れた弱さの能力というものは、とても強くて、誰も敵わない。ぼくは世界最強の男になるくらい弱さを手に入れた。

 というのはもちろん、勘ちがいで、また、新たに敵が現れた。

「わたしはポーチ。相手の能力を増幅して使役することのできる能力者」

「ぼくは宇宙より強いぞ」

「望むところだよ」

 ポーチは、ぼくの懐に入って、拳を突き出してきた。遅い。脆弱な女の筋肉の攻撃だ。かわすまでもない。

 と、思ったのも束の間。ポーチの一撃は、ぼくの弱さの能力を増幅したから、ぼくがポーチをぼくより弱くさせているより、強い力で、ポーチがぼくをポーチより弱くしたから、ただの女の子のパンチに対して、ぼくは信じられないほどの弱い立場に立たされてしまった。

 完全にぼくの油断だった。

「どかーん」

 とポーチが叫ぶのに合わせて、貧弱なポーチのパンチによって、ぼくは全身を耐えられないほどの一撃を食らわされた。

 痛てええ。

 ぼくはあまりの衝撃で意識を失った。完全な敗北だった。

 こうして、ぼくの弱さの能力の連戦連勝は終わった。


 日本の内戦は終わらないし、ぼくは世界中のお金と女を手に入れたけど、すべての星の回転は止まってしまい、ぼくの意識はしばらく戻らなかった。


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