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第1話〜転校生が俊介を変える?〜

本編第1話になります。読んで頂けると嬉しいです。

有夏の突然の死から3ヶ月。

この日、朝から家のまわりが騒がしかった。今日は日曜日、ゆっくり寝ていたかった。

「ったく。何なんだよ朝っぱらから。」

と、一人で文句を言い家の前に出てみた。そこにはおふくろがいた。

「あら、今日は早いじゃない?」

「今日は早いじゃない、じゃねぇよ。朝っぱらからうるさいから目が覚めたんだよ。」

見てみると向かいの家が荷物を運んでいたみたいだ。

『ん?あそこって有夏の家だよな。』

「あれ?おじさんたち、引っ越したの?」

「うん。ご主人の仕事の都合でね。って挨拶に来たとき、俊介いたじゃない?」

「そうだったけ?よく覚えてないんだけど。」

「まぁ俊介も暇なら荷物運ぶの手伝ってあげてよ。」

「何でオレが?」

「どうせ暇なんでしょ?これからご近所さんになるんだから良いじゃない。」

「はいはい。」そしてオレはおふくろに連れていかれ新しく引っ越してきた家族に挨拶に行った。

今度引っ越してきたのは長田さん一家で娘さんが同い年ということだ。

「じゃあ俊介君、うちの娘と仲良くしてあげてね?」

「はぁ。」

それからオレは娘さんと互いに軽く自己紹介をした。

名前は長田 恵美おさだ・えみ

オレと同じ16歳。

明日から高校に編入するらしい。オレは別に興味もなかったのでどこの高校かとか詳しくは聞かなかった。

それが後々ビックリすることになるのだが・・・。

引っ越しの準備も終わり早い時間だったがオレは寝てしまっていた。

次の日。オレはいつものように学校に向かっていた。

『そういえば長田さんも今日から新しい高校だって言ってたな。ま、どうでも良いか。』

ふと、そんな事を考えていると後ろから肩を叩かれた。

「よう!俊介、久しぶりだな。」「久しぶりって会わなかったの2日だけじゃねぇかよ。」

オレの肩を叩いてきたコイツの名前は一瀬 いちのせ・たかし

中学時代からの知り合いでもちろん有夏の事も知っていた。

有夏が亡くなってすごく落ち込んでたときに俺のことを元気づけてくれたのは敬だった。

もう今では一番の親友であり悪友でもあった。

「そういえば俊介、今日転校生が来るらしいぜ。」

「またかよ?お前が転校生が来るって言って今まで来たためし無いじゃねぇか。」

「今度は本当だって。オレを信じろって。」

「じゃあとりあえず聞くけど、どんなヤツなんだ?」

「それがそこまで探り入れられなかったんだよ。カワイイ娘だったら良いんだけどな。」

「そうだな。」

そんな話をしているうちにオレたちは学校に着いた。「また二人で学校か。相変わらずラブラブだな。」

「やかましい。一緒に登校するやつがいないお前よりはマシだけどな。」

いつもオレに喧嘩を売ってくるコイツは加島 清美かしま・きよみ

清く美しいという名前とは裏腹に見た目・口調共に男っぽくオレの苦手なタイプだった。

『ほらもうすぐ

「何だと〜!」

とか言いながら追いかけてくるぞ。』

と清美の方を見てみると清美は顔を紅潮させて怒りに震えていた。

「な、何だと〜!!!」と言い凄い勢いで追いかけてきた。教室にいた生徒たちは、

『何事か?』

と思うわけでもなく、

『また始まったよ。』

みたいな目で見ていた。この光景はこのクラスでは日常茶飯事らしい。

「お〜い。席につけ。」

いつのまにかチャイムが鳴っていたらしい。清美と俊介のバトルも一旦休戦だ。

「くそっ。覚えてろよ。」

と、捨てゼリフを吐いて席についた。

「いきなりだが今日は転校生を紹介する。」『ほぅ。敬の言ってたことは本当だったんだな。』

と思い敬の方を見てみると敬はVサインをしていた。

「先生、男ですか?女ですか?」

クラスの一人が質問をする。

「男子、喜べ。可愛い女の子だぞ。じゃあ入ってきてくれ。」

男子全員が期待の眼差しで転校生が入ってくるのを見ていた。そして転校生が入ってきた。

「あれ?長田さん?」

入ってきたのは紛れもなく昨日向かいの家に引っ越してきた長田恵美だった。

「あっ。藤くんも同じ高校だったんだ。」


「おっ?藤と長田は知り合いだったのか。まぁ積もる話もあるだろうけど先に自己紹介をしてもらおうか。」

長田さんの自己紹介も終わり

「ちょうど藤の隣が空いてるからそこに座ってもらおうか。藤、色々と教えてやってくれ。」

『マジかよ?めんどくせぇな。』

「藤くん、よろしくね。」

「まさか同じ学校に来るとは思わなかったけどな。まぁよろしく頼むよ。」

これから俊介の高校生活は確実に変わっていこうとしていた。一体どうなるのか・・・。

いかがでしたでしょうか?次話も頑張りますのでまたその時は読んで頂けたらな、と思います。以上、岸和田でした。

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