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初投稿です。

読みにくい事もあると思いますが、暖かい目で、見守って下さい。

「ありえない…」


気付いたら、見たこともない広く豪華な天井だった。



「…ここはどこ…?」


周りを見渡して見ても見覚えのない家具ばかり…。しかも、明らかに高級そうなものばかりだ。私はとりあえず今寝ているベッドから降りて自分の荷物を探した。


「とにかく、鞄をみつけないと…」


辺りを見渡すが、持っていたはずの鞄が見つからない。「どうしよぅ…。携帯も財布も全部鞄の中なのに…。とにかく此処がどこかたしかめなきゃ」


部屋に荷物がないことを確認すると、部屋の外へ出ようと扉を開けた。いや、正確には開いたのだ……




「どこへいくつもりだ」


まるで王子様かと思うような顔をしている男が扉を開けたのだ。


「あ、あの、ここは…」


男の迫力に思わず後ずさった。


「ここは俺の家だ」


「どうして私はあなたの家にいるんでしょう…?」


「今日からここがお前の家だからだ」


「えっ?」


なんの事だかさっぱりわからない。


「あ、あの。どう言う意味ですか…?」


「言った通りだ」


「何を言ってるんですか?私の家はここではありません!私の鞄を返して!」


男の言葉にも態度にも段々腹がたってきた。


「あぁ。いいだろう。今、持って来させるからおとなしく此処で待っていろ」


そういうと男は部屋を出ると、扉を閉めついでに鍵までかけて言った。


「なんなのよ…。一体どういう事…?」


男が言った事の意味が本当にわからなかった。

私には、父・母・兄と、ちゃんと家族もいる。家ももちろんある。なのにまるでお伽話の様な事になっているではないか。


「もしかして、本の読みすぎ?まだ、夢の中なの?」


ほっぺをつねってみた。


「いひゃい」


どうやら、夢ではないようだ。


「夢なら、あんなカッコイイ人にあんな風に言われるなんて、この先の展開から恋に発展!って、喜べるんだろうけど…」


これは現実だ。

全く喜べない。むしろ、意味もわからず、どうなるのかすごく不安だ。


「何を百面相して考えてるんだ?」


色々考えてる内に、いつの間にか男が右手に私の鞄を持って戻ってきていた。


「あぁ!私のかばん!!」


そういうと、男の手から奪いとるように鞄を掴んだ。


「…あぁ…。良かった。ちゃんとある…」


私が気になっていたのは、財布や携帯ではなく、おもちゃの石がついたおもちゃの指輪だった。


「…そんなに大事なものか?」


そういえば、まだ居たんだった。


「あなたには関係ないわ。それより、どうして私は此処にいるの?此処が私の家ってどういう意味?」


「そのままだ。今日から此処がお前の家になり、此処がお前の部屋だ」


「だから!意味がわからないわ!私にはちゃんと家があるの!待ってる家族もいるわ!」


「なら、その家族に連絡して聞いてみろ」


あっさりと連絡をしろと言われてしまった。


「え、えぇ!そうするわ!」


慌ててかばんから携帯を取り出すと、母に電話した。

数回コールがなった後に母に繋がった。


「もしもし?ママ?ねぇ、一体どういう事!?よくわからないけど、今いるところに住めって言われてるんだけど!?」


すると、数秒の沈黙の後、母は泣き出した。


「ごめんなさい、亜美。その方のいうとおりよ。貴方は今日からそちらで暮らすのよ。詳しい事はきっと刈谷さんが話してくれるわ。ごめんね、亜美…パパとママを許して…本当にごめんなさい…」


そういうと、ママは電話を切ってしまった。


「言ったとおりだろう?」


訳がわからず放心状態の私にまたもや男が話しかけてきた。


「ねぇ、本当にどういう事なの?どうしてこうなったのかちゃんと話して…、お願い…」


もう、頭の中が真っ白だ。自分の置かれている状況もわからない事に、涙が込み上げてきた。

訳がわからないあまりパニックになりかけてる亜美。


刈谷とは一体何者なんだろう…

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