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第18遭遇

 おはようございます。



 ・・・・・・えーーー、そうです、おはようございますなんです。

 急展開ってほどではありませんが、急に朝です。

 というのも、実はあの後しばらくアルちゃんと王子様の掛け合いを見ていたんですが、徐々に大きくなっていく一羽と一人の声に、お父さんが二階に上がってきてしまったんです。

 慌てて一羽と一人をベランダに追い出して、寝たふりをして・・・・・・そして気付けば朝でした(汗)


 そうです、一羽と一人をベダンダに出したまま寝てしまったんです!!


 目覚めた瞬間はすっかり忘れてしまっていたんですが、部屋に落ちていたアルちゃんの白い羽根を見た瞬間といったら!!

 一気に血の気が引いてしまいました!!

 昼間は暖かくなってきたとはいえ、けれど夜にはそこそこ冷え込む日もある春です。

 そして昨夜も例に漏れずそこそこ冷え込んだようです、お父さんの話では。

 その中ベランダに放り出したまま自分は暖かいベッドで寝こけてしまうなんて!!


 も、申し訳なくて言葉が出ません。


 それでも口数が少ないとまだ体調が優れないのかとお父さんが心配してしまいますから、ここはせめて笑顔です!!

 ニコニコと笑いながら朝ごはんを食べ、学校に行く準備をしました。

 学校に行くのは少し憂鬱です。

 堂々とした王子様からの呼び出しの御蔭で、地味な存在のはずの私に若干スポットライトが当たってしまいました。

 まあどんな話で呼び出されたのかはまだ誰にも(そう、才華ちゃんにも!!)話していないので良いのですが。

 それと、やっぱり早々会うことはないと思うんですが、王子様にも謝らないといけないですし。


 あれこれ、あれこれと考えながら、それでも手は慣れたモノで家を出る支度を着々と進めます。

 そして7時55分、いつも見る朝の天気予報を見てから


「では、お父さん、行ってきます!」

「はい、気をつけて行ってらっしゃい」


 玄関でお父さんに見送られながら家を出ます。

 扉を閉めて大きく伸びをしながら深呼吸すれば、昨夜に冷やされた空気がまだ温まり切っていなくて。

 深呼吸と共に少し冷たい空気を深く吸い込みました。


「さ、学校に行きましょう!」


 逃げるわけにもいかないので、出来れば今日中に王子様を見つけて謝りましょう!!

 で、出来ればあまり人に(特に女子)見られないようにしながら。


 うん!!


 と心の中で頷いて、足を一歩踏み出せば


「おはよ」

「!?」


 門扉を出てすぐのところ。

 聞こえてきた声にはなんだか聞き覚えがあるような、ないような。

 油を差さないといけないのでは? というような、今にも”ギギギギギ”と鳴ってしまいそうな程不自然な動きでもって顔が声の聞こえた方を見ます。


「お、はよう、ござい、ます」


 そこにいたのは、しゃがみこんだ王子様の姿です。

 条件反射的に挨拶を返しましたが、私の地味はスクールライフに、若干のヒビが入ってしまったような気がするのは・・・・・・気のせいでしょうか?

 というより、気のせいであってください!!

ということで、ようやと一日目終了でございます。

王子様、キャラ設定出来ぬまま出番終了→再度出番となっております。


ここまで読んでくださって感謝多謝vv

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