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第17遭遇

 笑顔のアルちゃんの顔を見て、私の顔まで綻んでしまいます。


 ニコニコ、ニコニコ


 アルちゃんも、私も、言葉なくただ笑い合います。

 なんとも言えないほんわかとした空気がなんとも言えません。

 そして無言のまま数分? もしかしたら数秒?

 心地よい空気って時間の経過がわからなくなるのかもしれません。


「いつまで見つめあってる気?」


 そんな空気を壊したのは、第三者の声でした。


「!?」


 驚いてアルちゃんから視線を外して部屋の中を見渡しました。

 いや、見渡す必要はありませんよね。

 部屋は狭いですし、第三者が現れるとしたら部屋の扉かベランダぐらいですから。

 案の定、ベランダに人影。


「だ、誰、ですか?」


 アルちゃんを自分の傍に寄せて問いかけます。

 ジタバタとアルちゃんが動いていますが、問答無用です。

 アルちゃんをベッドの上に乗せ、私の後ろに。

 ベランダの扉から現れたのは


「王子、様?」


 机のスタンドしか点けていない部屋は少し薄暗くて。

 でもその小さなスタンドの光が当たって王子様のはちみつ色の髪が、すっごくキレイです。

 うわ~~と思いながら見つめて。

 けれど王子様の視線は私の後ろに。


「アル」


 柔らかな雰囲気とは少しギャップのある、低めの声で呼ぶのはアルちゃんの名前でした。

 後ろを振り返れば焦った顔をしたアルちゃん。


「アルちゃん?」

「あ~~カイ、早かったなぁ」

「早かったなぁ、じゃないだろ」


 少しぶすっとした顔は今日見た王子様の顔とは少し違って見え、可愛らしくすら見えます。

 トタトタとアルちゃんはベッドから降り、王子様の下へ。


「なにも言わずに出掛けたら心配するだろ?」

「けど行き先ゆうたらあかんって言うやろ?」

「そりゃ」

「それにな、カイに任せといたらなんとかなるもんもあかんようになるやろ?」

「アル、お前俺のことなんだと思ってるんだ?」

「ヘタレ王子?」


 ああ言えばこう言う、のやり取りなんですが。

 ・・・・・・王子様のほうが劣勢ですね。

 しかも王子様、ヘタレなんですか?


 ポンポンと交わされる会話は小気味よくて。

 私は少し楽しみながら、ひとりと一羽の会話をしばらく聞くことになりました。

当初の予定と大分変更になり、急遽王子様登場です。

とりあえず・・・・・・王子、キャラ定まってません(汗)

ここまで読んでいただいて、感謝多謝vv

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