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第11遭遇

「なんで泣いてるんや?」


 お父さんの声でも、ましてや自分の声でもないものが聞こえてきました。


 しかもテレビぐらいでしか聞いたことのない訛りがあるようような気がします。


 ・・・・・・


 気のせい?


 目をキョロキョロと動かしても、薄暗い部屋の中はいつも通りの私の部屋です。


「聞こえてへんのか? お~い」


 ・・・・・・


 誰かに呼ばれているみたいなんですが、気のせい


「気のせいちゃうで~。ほら、ココ、ココ」


 私の考えていることを先読みしたように言葉で遮り、コツリ、コツリと自分のいる場所をアピールしているみたいです。


 音の方向としてはさっきお父さんが出て行った扉の向かいにあるベランダのほうからでしょうか。


 ・・・・・・私の頭の近くじゃないですか(汗)


 少しふらつく身体をベッドから起こしてベランダを見れば、そこには


「???」


 不思議な物体がいます。


 正直に言いますと、もう少し小さければ可愛いのではないかと思います。


 結構大きいです。


 30cmの物差しより遥かに大きいと思います。


 物差しの倍~2.5倍ぐらいの大きさの、鳥らしき物体です。


 そして、丸いです。


 丸っこいんです。


 丸っこいから、小さければ可愛いと思うんですが、でも丸っこくても7、80cmもあるんです。


 色は薄暗闇の中でもわかるぐらい真っ白です。


 けど頭の天辺に2枚の羽根があるんですが、それがどうにも


「光ってる?」


 色は虹色です。


 ユラユラと光りながら揺れている様は、まるで七色の光が羽根の形をしているかのように見えます。


「お、気ぃついたか?」


 大きいけれど、丸っこい体に大きな目にあまり尖っていない嘴で、可愛いんです。


 でも


「ほら、ちょう、こっちきいって」


 なんでしょう、某地域のおっさんみたいです。


 思わず唖然としていると、段々と焦れてきたのかその真っ白い翼をバサバサと動かし始めました。


 少々短気なところも某地域の方々みたいです。


「えと、あの」


 出来れば近寄りたくありません。


 君子危うきに近寄らず、とはなんて素敵な言葉なんでしょうか。


 もう寝たふりでもなんでもして、夢オチにするわけにはいかないのでしょうか?



 私の心の声が聞こえたかのように、鳥らしきモノはギンっとその大きな目で私を睨みつけると


「ニワトリみたいにめっさ大きい鳴き声出してもええねんで? そんなんされてあんた、困らんか?」


「・・・・・・」


 ヤカラです!!


 って、鳥にもヤカラっているんですか!?


 その前に待ってください。





「鳥がしゃべってる!?」


「って今頃かい!!」



 

某地域の方々・・・・・・あげ太も某地域の方々です。

なので訛りがわかりづらかったらすいません(汗)


ここまで読んでくださって、感謝多謝vv

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