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狐宮狐白の異界開拓記 のんびりしつつ便利な妖種ネットを駆使してお手軽物資調達で生活を豊かにしていきます  作者: Jまる


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第9話 ノームがもたらす技術と情報

 さっそくノームさんたちを連れてボクの領域へと移動したところ、ノームさんが感心したような声をあげた。


「ほう。これはなかなか良いところのようだな。まだ新しいとは聞いていたが、それでなくとも自然が生き生きとしているようだ。これは領域を管理する管理者の力の純度が高いということに他ならない」

 

 ノームさんはそう言いながら土を手でつまみ、口に入れて何かを味わっていた。


「ふむ。力だけじゃなく土もとても良いもののようだ。それに、味からして良い鉱脈も付近にありそうだ」


 ノームさんはそう口にすると比較的近くにある山を指さした。


「あそこに鉄鉱脈があるようだ。あとは謎の鉱脈があるようだがわしらでもよくわからん。ドワーフたちを招き入れてもいいかもしれんが、フェアリーノームたちでもいいかもしれんな。わしらも採掘したりはするがやつらほどではないからな」

「フェアリーノーム?」


 聞きなれない単語が出てきた。

 ノームというからには地の精霊なのだろう。

 フェアリーは妖精だから妖精のような地の精霊?

 可愛らしい髭の生えたノームなのかな?


「フェアリーノームはノームとは言っておるが小さいだけだな。精霊ではなく元々は古の女神の破片と言われておる。建築、採掘、狩猟、魔法など何でも得意で便利な反面、波長が合わないものには見向きもしない傾向のある連中だな。まぁ呼び出す方法は教えてやるが結果は期待しないほうがいいだろう」

 「なる、ほど?」


 ノームさんがしっかり説明してくれたものの、良くわからなかった。

 ただ好き嫌いが激しいということが分かったくらいだ。


「ノームさんたちはこのままここに居てくれるんですか?」


 住民絶賛募集中なボクとしてはノームさんたちもいてくれると嬉しいのだけど。


「もちろんだ。わしらも住処を作る予定だ。というわけでわしが代表してお主と契約しておこう。そのほうがほかにも話が通しやすいしな」

「あ、契約してくれるんですね? ありがとうございます」

「うむ。それとわしら中級精霊は自我が確立しておる関係で各々名前を付けておる。名前を教えてやるからそれを元に契約するがいいだろう」

「あ、名前があるんですね。てっきりないものかと思っていました」

「下級精霊くらいまでなら名づけは必須だからな。そう思うのも無理はない」


 どうやら中級精霊以上は固有の名前があるらしい。

 また少し賢くなったかもしれない。


「わしは【ガルド】だ。よろしく頼むぞ」

「よろしくお願いします。ボクは【狐宮狐白】です。ボクのことは好きに呼んでください」


 こうして仲間にノームが加わった。

 彼らは基本的に建築や採掘などの仕事を請け負ってくれるようだ。


「それと、フェアリーノームもだがわしらの作る道具などは人類には渡せん。人類の移住者をどこかに住まわせるならやつらの中で作らせるといいだろう。良いものが欲しければ人種よりエルフ種やドワーフ種、オーク種などに作らせるのも手だ」


 ガルドさんはそうアドバイスをくれる。

 各種族のの鍛冶にはそれぞれ違いがあるのだろうか。


「人種の鍛冶師は平均的だ。良いものを作るときもあるが基本は付与や付呪で威力を高める。ドワーフ種はわしらの恩恵もあり金属の性能を最大限に発揮できる。付与や付呪もできるからグレードの高いものを用意できるだろう。エルフ種は基本的に魔法鍛冶だ。特殊金属での鍛冶や魔法を使っての付与や付呪を得意としておる。オーク種は膂力を使っての鍛冶と炎にも怯まない精神力で素晴らしいものを作る。高温が必要な金属の精錬など任せるといいだろう。ただ下級オークや呪われた種は魔物と変わらんから注意せよ」


 ガルドさんはそれぞれの種族の鍛冶の違いについて詳しく教えてくれた。

 かなり有益なアドバイスなのではないだろうか。


「今話に出た種族以外では人間と友好的なゴブリン種もおるが、やつらの鍛冶は人種以下だからな。特筆すべきことはないかもしれん」


 どうやらあの世界にはゴブリン種もしっかりいるようだ。

 話を聞く限り人間と交流している種もいるのだろう。


「わかりました。見かけたら考えておきますね」

「うむ。それでは早速建築に入ろう。見たところ金属類はないようだから石斧で道具を作って作業を開始するかのぅ」

「あはは、申し訳ないです」


 こうしてノームたちは道具作りから始めるのだった。

 フェアリーノームとやらはあとにして、ボクは妖種ネットで出来ることを探そうかな。

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