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狐宮狐白の異界開拓記 のんびりしつつ便利な妖種ネットを駆使してお手軽物資調達で生活を豊かにしていきます  作者: Jまる


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第85話 ゴブリン討伐依頼を受けてみた

 探索者登録も完了したことなので何かしらの依頼を受けてみたいところだ。とりあえず採集依頼か討伐依頼を受けるのがベストだろう。さて、どれにしようかな。


「私は採集系が良いと思います。ルナは?」


「うーん。ゴブリン討伐も楽しそう? 場所はイストーの街周辺からイストーの森だって」


 「「お母様?」」


「うん。わかりました。それでいきましょう」

 

 というわけでさっそくボクたちは探索者組合の受付にてゴブリン討伐依頼を受けることにした。


「ゴブリンの討伐ですか。失礼ですが戦闘経験は?」


 依頼受け付けの女性に依頼の受領を伝えるとさっそくそのような言葉が返ってきてしまった。まぁボクたちは揃って小さいので疑われるのは仕方ないだろう。


「ゴブリン討伐はしたことがあります。依頼外ですが。他の子たちも戦闘経験はあります」


 詳しくは言えないがミーティアもクルスもルナもある意味では大ベテランといえるのだ。


「うーん……。しかし小さい子たちだけでゴブリン退治は……。たとえランクが同じだとしても心配ですね……」


 どうやらこちらのパーティー構成を見て懸念を示しているようだ。完全に実力ではなく見た目に寄ってしまっているのは実績がないからだろう。


「そうですねぇ。実績のありそうな2つ上のパーティーか探索者を付けて評価をしてもらいましょうか。手配しますので少々お待ちください」


 受付の女性はそれだけ口にすると少しの間その場を離れてどこかに行ってしまった。

 そうしてしばらくすると受付の女性は男女のペアを連れて戻ってきた。


「お待たせいたしました。探索者の空きがなかったため戦闘訓練の訓練官に依頼しました」


 なぜだかわからないけどこの女性、戦闘訓練の訓練官を用意してきやがりましたよ?


「サリアが失礼したな。たしかに心配になるのはわかる気がする。戦闘力は未知数だけど常識は知らなそうだからな」


「突然呼ばれて何事かと思ったけど、妹好きなサリアらしいわね。まぁかわいい子たちと一緒できるなら私は良いわよ」


 2人はなぜかボクたちを見てそんな感想を口にする。どうやらこのサリアという女性の心証の問題だったようだ。

 まぁまぁ不満ではある。


「アルドだ。B級探索者をしている。あとは戦闘教官もだな。特に指示は出さないが危なそうなら助けに入る。無理せずに落ち着いて依頼に当たってほしい」


「エミリーよ。同じくB級探索者。基本は魔術師をしているわ。危なそうなら守るから安心してね」


「よ、よろしくお願いします」


「「よろしくお願いします」」


「お手数をおかけします。よろしくお願いします」


 こうしてボクたちは保護者付きで依頼を受けることになったのだった。


 ◇


 イストーの街を出てそのまま森に向かう。その道中ボクたちはアルドさんとエミリーさんの話を色々と聞くことができた。

 最近はほとんど教官の役割をしていて、今回の同行にしても給料に手当てが付くから悪いものではないとのこと。


「組合の給料は少ないからなぁ。こういった同行に対する手当は色々と付くからこっちとしては嬉しいものなんだよ」


「担当する新人が相当なバカじゃない限りはっていう条件が付くけどね」


「あはは……」


 どうやら2人は良い新人も悪い新人も色々と見てきたようだ。ボクたちは戦力としては過剰になりつつあるわけだけど、気をつけなきゃいけないことは積極的に学んでいきたいところ。


「さて、森に入る前に少々。ゴブリンは森の浅瀬ではなく中腹くらいに棲息している。基本は弱いが群れている場合が多いので油断すればあちらの連携でやられてしまう。武器は原始的な石器類が主だけど種類が豊富なので甘く見てはいけない。村の場所や規模のよっては銅器青銅器鉄器などを持っているから斥候に出ているやつらの装備をしっかり確認すること」


「ゴブリンに殺される新人の多くは相手をしっかり観察しない子たちばかりよ。ゴブリンの討伐依頼は難易度自体は低いけど舐めてかかるとすぐにあの世行きね」


「なるほど」


 前にボクが倒したゴブリンは石器を使っていたので難易度が低めのゴブリンだったのだろう。今度はもう少し観察してみようと思う。


「さすがの知見ですね。参考になります」


「「すごい」」


 ミーティアもクルスもルナも素直に2人を称賛している。やっぱり現地のベテランの話はためになる。


「それじゃ、探索がてらに森に入るぞ」


「「「「はい」」」」


 こうして初? の現地の人との討伐依頼に向かうのだった。


 

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