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狐宮狐白の異界開拓記 のんびりしつつ便利な妖種ネットを駆使してお手軽物資調達で生活を豊かにしていきます  作者: Jまる


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第84話 依頼ボードを確認してみよう

 ミーティアたちの登録が完了するまでの間、組合の依頼ボードを確認することに。依頼ボード自体は組合の中央側に大きな掲示板のような形で設置されていた。そこにはたくさんの人が集まり、依頼を吟味している。


「討伐依頼はっと。『下級ゴブリンの討伐 1体あたり1000クレム』か。うーん……」


「『下級オークの討伐 1体あたり2000クレム』ねぇ。オークの生息地までの旅費を考えると結構な数倒さないと割に合わないなぁ……」


 ソロの探索者なのか一人で依頼ボードを見ながら吟味する者。

 

「おーい、ライル! 『オークの討伐』行こうぜ! アミたちも連れて行けば結構な数倒せるだろ」


「オークかぁ。あいつらでかいくせに意外と素早いからな。アミたちが嫌がらなければいいぞ」


「でも戦利品も悪くないしよ」


「まぁやるか」


 パーティーを組んで討伐依頼に赴く者など様々な者がそこにいた。

 パーティー構成は男女の割合よりも男性のみ、女性のみの構成のほうが多く見受けられる気がするのは今だけだろうか?

 中には男女混合のパーティーもあるもののの男女半数ずつといった感じで割合を決めてるところもあるようだ。まぁ1パーティーだけ男1人の女7人という謎の構成があるんだけど。黒い髪の和顔の人、もしかして日本人? まぁきっと夢を叶えた成功者なのだろう。


「お母様。討伐依頼は人気なのでしょうか? 採集依頼のような物がないような気がします」


「クルス、こっちは討伐系依頼って書いてたよ」


「あ、本当だ。ルナ、ありがとう」


「ボクも気が付きませんでしたよ。ルナありがとうございます」


 ボクたちがふらりと立ち寄った依頼ボードは討伐系の依頼しかなかった。どうやらルナの言う通り今見ている物は討伐系専門らしい。ぐるっと裏に回ると採集系の依頼がたくさん張られていた。ルナ鋭い。僕はルナの案内に従い依頼ボードを確認していく。

 依頼の内容は簡単なものから面倒そうなものまで多種多様だが、G級でも達成できそうな依頼の中には【クリネ草】【アルム草】【ソーン草】といったおなじみの素材の名前もあった。一回の納品は10株からとなっているようなのでそれなりにまとまった数がほしいのだろう。


「今できそうなものはこのあたりですかね。あーでもこの依頼ボードって探索者組合のだけじゃないんですね」


 手頃な依頼を確認していると、ふと上の方に『庁舎総合依頼ボード』との記載があった。つまり商業組合も錬金術師組合もその他の組合も同じところに依頼を掲載しているということだ。ちなみにちょっと変わった依頼だと【熊胆】の納品なんてのもあった。漢方かな?


「お待たせしました。発行が完了しましたのでお持ちしました」


「あっ、ありがとうございます」


 しばらく色々と眺めているとファニスさんが直接登録証を持ってきてくれた。仕組みや制度の説明の書かれたパンフレットとともに。


「ありがとうございます」


「ありがとうございます」


「お手数をおかけします」


「いえいえ。しかしあれですね。皆さんあまり気にしてないようですけど、目立ってますよ? 特に双子ちゃん」


「ほ?」


 ファニスさんに言われて周囲を軽く確認してみると、何人かがこっちを見ながらニコニコしていたり凝視していたり話していたりしている様子が見受けられた。話している人からは「かわいい」だの「話しぶりから新人さんかぁ」とか「ねね、あの狐耳の子、そっくりな二人の子からお母様って呼ばれてたよ」などもれきこえてきていた。ちなみに凝視している人の視線を追うとミーティアのことをすごく見ているのがわかった。好みだったのだろうか? というか凝視怖い!!


「ミーティア姉様は美人」


「モテるのは当たり前」


「そ、そんなことないですよ」


 クルスとルナはミーティアが大好きなので褒めちぎるけどミーティアは照れてしまっているようで慌てて否定している。仲が良いことはいいことだ。でもミーティアって小さくて薄くて細いからたぶんロリコン的な意味でモテてるんだとボクは思います。


「ねぇねぇ、あの狐耳の小さい子、可愛くない? ああいう妹ほしい」


「は~、抱っこしたい。可愛いわ」


「マスターはモテモテですね」


「「お母様もモテモテ」」


 あはは……。褒めてくれるのは嬉しいですけど、明らかにマスコットとして求められてますよ。うん……。

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