第78話 リフォームと農業と金髪小悪魔
さっそく種などを購入するために端末を開いて妖種ネットを検索。じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、キャベツ、白菜、ネギ、玉ねぎ、トマト、陸稲が売っていたのでそれぞれを購入。結構たくさん購入できたところで配送を待つ。しばらくすると転送配送されてきたので田中さんに直接渡すことに。
「種買えましたよ。じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、キャベツ、白菜、ネギ、玉ねぎ、トマト、陸稲とりあえずこんなところでしょうか。陸稲はちょっと難しいかもしれませんけど、水の精霊つけておきますのでどうにかできるといいのですが」
「ありがとうございます。お金はどのくらいにしましょう」
「あー、お金よりも素材のほうがいいかもしれません。薬の素材なら特に」
「おや? それはまたどうして?」
「ちょうどポーションなどの魔法薬が大量に買い取られる出来事が起きているそうです。ちょっときな臭い話ではあるんですけどね。それもあって余分な素材があればなおいいなと思いまして」
「なるほど」
「そういえばこの前もたくさんポーションの買取あったらしいね? 田中さんが素材売りに行った時に結構高く買ってくれたっていってたやつ」
「あぁ、あれですか。何でも新規ダンジョンが見つかったとかで大量に人員を投入したそうです。その件ですね」
どうやら新規ダンジョンの件は田中さんも聞いていたようだ。話しぶりからすると2人は参加を辞退したみたいですね。
「でもあのダンジョン探索、結局失敗したって聞いたよ? なんでもダンジョンの中層で大荷物を抱えた金髪の小さな悪魔が出たとかって」
「らしいですね。参加していた聖職者が「悪魔を滅せよ!!」って言いながらそう攻撃を仕掛けたものの、何の効果も与えられなかったとか。それでもその悪魔は攻撃せずに何かアイテムをくれたらしいですよ」
「へぇ~。悪魔って色々いるんだね。あ~、金髪の小さな悪魔って女の子だったりしないのかなぁ。男の子でもいいけど」
「話によるととても可愛らしい女の子だったとか」
「!? 参加すればよかったかなぁ」
「ははは……」
黙って話を聞いていたけど、どうやらラミーさんで間違いなさそうだ。なんでこんなところに出て来たんだろうか。
それにしてもアイリ、田中さんもドン引きしてますよ? ロリコンもほどほどに。ちなみにラミーさん、ああ見えて500歳だそうですよ。
「さて、ちょっと一回戻ってからまた来ますね。リフォームもまだかかりそうですし」
「わかりました」
「はーい」
というわけで早速領域へと戻ることにした。真相を確かめるべくですけど。
領域へ戻ってすぐ、ボクはラミーさんのところに足を運んだ。ラミーさんは相変わらず忙しそうに接客をしている最中のようだ。
しかし、ボクが近づいたのがわかるとすぐに笑顔をこちらに向けてきた。
「やぁやぁ狐さん。最近どうですか? そういえば金術師の派遣ってもう試してみました? 見習いランクでもいるだけで結構違うらしいですよ。お値段もお安いそうなので一度試してみてはどうでしょう?」
「錬金術師の派遣って、あの魔女っ子が出てるいかがわしそうな感じのサイトのですか?」
「そうそうそれです。金髪魔女っ子。なんだかあの人のおかげで問い合わせが急増したそうなんですけど、同時にあの子は派遣されてこないの? っていうよくわからないクレームも増えたそうです」
「あはは……。まぁ確かに可愛らしい方ではありましたしね。でもそんなに人気なんですか」
「錬金術師は意外と必要とされていますからねぇ。魔法錬金ならなおさら」
どうやら錬金術師という存在自体色々な場所で必要とされているようだった。
魔法錬金。通常の方法とはまた別の方法で創造に近い合成を行えるまさに魔法ともいえる錬金術。
「ところで、話は変わりますけど」
「どうしました? 狐さん」
「歪みに足を取られて下界に落ちませんでした?」
「あはは……。バレてしまいましたか。いやはや。下界の人間には手荒い歓迎をされましたがこちらの不手際もありましたので贈り物だけして離脱してきましたよ。そろそろあの世界にある歪み直しませんと、神格災害が起きて世界が壊れるかもしれませんよ?」
「あはは……。今調べてるところでもあります」
「えぇ。がんばってくださいな」
どうやらダンジョンに現れた悪魔はラミーさんで確定したようだ。
にしても歪みの影響がここにも出てしまっていましたか……。




