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狐宮狐白の異界開拓記 のんびりしつつ便利な妖種ネットを駆使してお手軽物資調達で生活を豊かにしていきます  作者: Jまる


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第74話 ポーション作り! もっともっと!!

 桃花が次々に持ってくるポーション素材の薬草は、ボクがいない間にせっせと干してくれていたものだそうだ。

 あんずちゃんも手伝いに来てせっせと3人でポーションづくりを続けている。

 桃花には素材の採取と乾燥と運搬、あんずちゃんには薬研で粉末にする仕事をお願いしている。代わりに後でご褒美をあげる必要があるけどね。正当な対価なき労働はただの搾取というのがボクの信念ということもある。日本円でなら1−2万円くらい出すのが正当な対価かなぁと思う。そのためにはがんばって利益を出さないと。


「狐白ちゃん、粉末にしたものはどこにおけばいいですか?」


「ボクの横においておいてください。多少荒くても大丈夫ですよ」


「はーい」


「主様ー。追加分持ってきましたー」


「あんずちゃんのところに置いてきてください」


「はい!」


「ご主人様! お水新しいの用意出来ましたー」


「瑞葉、ありがとうございます。新しい釜に入れておいてください」


 錬金釜は今2つある。なので2つ一気に作ることも可能だ。でも今は時間差で沸騰させて魔法薬が出来たら次の釜で魔法液を作るという作業を繰り返している。


「えっと、これで30本目ですね。もうちょっと作ってからエメラルドに販売してもらうようにしましょうか」


 今回はエメラルドに頼まれていた販売用のポーションも一緒に作成している。エメラルドは精霊たちに人間界での販売をお願いするつもりのようだ。これも商会設立の第一歩のためらしい。


「ご主人様。お手数をお掛けして申し訳ございません。私たちの同胞には錬金術が出来る者がおりませんので」


「大丈夫ですよ、エメラルド。ボクも最近やってなかったので技術レベルを上げる必要もあったのでちょうどよかったです。まぁあんずちゃんには負担を掛けていますけど」


「あたしは大丈夫ですよ? ゴリゴリするの楽しいので」


 なぜだか知らないけどあんずちゃんはずっと笑顔で楽しそうに薬研をゴリゴリし続けているのだ。

 何かが気に入っているらしいけど、よくわからない。結構大変だと思うんだけど。


「ポーションの販売が上手くいけば小さなお店から始めてみようかと考えています。やがては大きな商会にしてご主人様に貢献できるようにしたいのです」

 

 エメラルドはとても頭の良い精霊王だ。思慮深く時に厳しいが周りがより良くなるようにと動くことがほとんどだ。

 そこはさすが王の名を冠するだけあると思う。ボクもなんだかんだと助けてもらっているしね。


「ありがとうございます。エメラルドがいて本当に助かります」


「ふふ。ありがとうございます。ここに来てから毎日新しい発見に出会ってばかりです。まぁご主人様はあっちこっちお出かけされていてあまりこちらに顔を出していませんが」


「あはは……。ちょっと放蕩が過ぎましたね。しばらくはあっちの探索よりこっちの開拓を優先していくつもりです」


「はい。やはりご主人様がいらっしゃるほうが皆嬉しそうですからね」


 エメラルドとそんな話をしていると、不意に作業小屋の扉が開かれる。


「狐さん狐さん、魔法薬作ってるって聞いてきたんですけど、生命の雫って作ってたりしませんかー? 少量でも買い取りますよー?」


 外から入ってきたのは金髪小悪魔のラミーさんだった。

 どうやら商材として生命の雫を求めているようだ。


「在庫なら少しありますよ。また作らないとですけど」


「おぉー! ポイントで支払いますのでぜひ提供してください!」


「いいですよ? 先に渡しておきますので適当に振り込んでおいてください」


 ラミーさんに残っている生命の雫2つをラミーさんに手渡す。


「助かります~!」


 ラミーさんは感謝の言葉を口にすると、そそくさと小屋から出ていってしまった。

 誰に売るんでしょうね? そんなことを考えていると、端末に振込通知が届く。2つで60万ポイントだった。


「オークションでもなければこんなものですね」


 さて、あとでガルドさんたちのためにお酒を購入しておきますかね。最近消費量がものすごく増えてるので臨時収入はありがたいですし。


「あ、生命の雫の材料足りなくなってますね。大蛇の血が在庫不足です。ヤマタノオロチさんから貰いに行ってきますか」


 生命の雫は高く売れるからいいんですけど材料集めが面倒なのが難点ですね。

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